商品詳細
内容紹介 | 近代日本をつくった政治家たちの「器」の大きさを、社会派推理小説の祖である松本清張が問う。大久保、伊藤、西園寺、近衛、吉田などの歴史上の為政者たちの功罪を論じて、現代日本に求められるべき指導者の条件とは何かを考える。 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/05/13 |
JAN | 9784480426055 |
- 書籍
- 文庫
史観宰相論
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史観宰相論
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松本清張 「 史観宰相論 」明治から昭和に至る権力通史〜大久保利通、山県有朋、吉田茂らの権力の在り方を論じた本 著者は 昭和史を 戦争だけでなく、明治大正からの政治権力の移り変わりで見ている。宰相論と言えるほど体系は感じないが、組織の中で 権力を集中させた 宰相 を重点的に論...
松本清張 「 史観宰相論 」明治から昭和に至る権力通史〜大久保利通、山県有朋、吉田茂らの権力の在り方を論じた本 著者は 昭和史を 戦争だけでなく、明治大正からの政治権力の移り変わりで見ている。宰相論と言えるほど体系は感じないが、組織の中で 権力を集中させた 宰相 を重点的に論じている。 権力を 政治的リーダーシップというより、軍を統制する肩書やエリートを動かすお金としているのは 社会派推理小説家らしい。昭和史の躍動感ある構成は さすがだと思う。特に 吉田茂の章は 批判も賛美もしない 中立的な目線が 目新しい 通史を押さえてから 再読したい
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「宰相はどのような人物が適格か。理想ならいくらもいえる。 だが、それでは紙上の創造になってしまい、現実感がない。 画に描いた宰相像を求めても仕方がない。 そこで、史上の「宰相」にあたる為政者をふりかえってみることにする。 その中から今後の宰相として適格な要素が見つかれば、あるい...
「宰相はどのような人物が適格か。理想ならいくらもいえる。 だが、それでは紙上の創造になってしまい、現実感がない。 画に描いた宰相像を求めても仕方がない。 そこで、史上の「宰相」にあたる為政者をふりかえってみることにする。 その中から今後の宰相として適格な要素が見つかれば、あるいは 具体的な考察になるかもしれない。」 という書き出しに惹かれ 当時(2009年)首相がくるくる替わってめまぐるしかったので、 だらしない政治だなあとひそかに嘆き(わたしが嘆いても仕方ないが) 何にかの参考になるかと買い求めた文庫 しかし、当時は読み出せども 大久保利通・伊藤博文・西園寺公望・原敬・近衛文麿・吉田茂 などと資料によるかなり硬質な文章、挫折していたのだ でも今となって読むとなかなかおもしろい 清張さんが「明治大正の政治談を好んだ亡父に捧ぐ」 と思い入れた思念が湧いてくる気がする わたしとしても購入後、7年も過ぎればすこしは進歩したのかもしれない(笑 読んで思ったのは •宰相の功罪は時間を経ても消せないということ •日本では国民が直接宰相をいちども選んでいないこと •しかし、選べるほど国民が成熟するというのもありえないような •また、選ばれるような人物がいるのかどうか •理想の宰相というものはないのかも と、かなり悲観的になった、清張さんの筆は冷静で鋭い
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宇垣軍縮によって日の目をみたのが航空兵科であった。この決断によって日本航空界は世界の進軍から大きく取り残されることを免れた。 英語だけでなくフランス語がしゃべれる日本人も有利だった。フランス語はアメリカ人にも日本人にも上流階級の言葉だと信じられていた。
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