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首相の蹉跌 ポスト小泉 権力の黄昏
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2009/04/24 |
JAN | 9784532353636 |
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首相の蹉跌
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首相の蹉跌
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商品レビュー
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小泉後継内閣(第一次安倍内閣、福田内閣、麻生内閣)の躓きと、後継内閣のつまずきから逆に、小泉内閣とはなんだったのかを描き出している。そして、第一次安倍内閣と福田内閣。対極的と思われていたこの二つの内閣の末期症状(権限の無い補佐官の重視・多用により、命令系統が一本化できない、首相直...
小泉後継内閣(第一次安倍内閣、福田内閣、麻生内閣)の躓きと、後継内閣のつまずきから逆に、小泉内閣とはなんだったのかを描き出している。そして、第一次安倍内閣と福田内閣。対極的と思われていたこの二つの内閣の末期症状(権限の無い補佐官の重視・多用により、命令系統が一本化できない、首相直属の諮問会議の乱立、総理自ら携帯で連絡を取る調整官無しの秘密主義)が余りに酷似していること、そして、この二人が官房長官しか経験せずに首相になったことがその原因と思われることを克明に描き出している。 そこで今になって読んでいて気になるのは、第一次安倍政権の醜態と、第二次安倍政権の盤石さの違いである。第二次安倍政権には、具体的な政策を打ち出せずに何となく支持を集めたものの、何も出来ずに無残に沈んでいった第一次安倍政権を彷彿とさせるものが一切無い。今までは、官房長官の差(塩崎と菅義偉)かなあと漠然と思っていたが、やはりそれだけでは無いのだろう。そこがこれまで以上に気になる。
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2009年刊行。小泉政権末期から、安倍晋三・福田康夫政権の内実、各々の瓦解の過程を丹念に追ったルポ。小泉政権が旧来型自民党政治のアンチテーゼとして成立していたが、安倍元総理がこの歯車を逆行させ、世論の支持低下、さらには政権投げ出しに至ったこと、ねじれ国会の機能不全に沈んだ福田内閣の顛末が生々しい。自民党政権に復帰する可能性大の今、有益な一書かも。
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小泉元首相は、言ってみれば「総理大臣オタク」であった、と私は思う。総理大臣は日本の最高権力者であるものの、総理大臣になればやりたいことを何でもやり放題、というわけにはいかない。総理大臣の権限は、憲法と法律によって厳しく制限されているし、合法的な権限を発揮するだけでも、与党や政府の...
小泉元首相は、言ってみれば「総理大臣オタク」であった、と私は思う。総理大臣は日本の最高権力者であるものの、総理大臣になればやりたいことを何でもやり放題、というわけにはいかない。総理大臣の権限は、憲法と法律によって厳しく制限されているし、合法的な権限を発揮するだけでも、与党や政府の協力なしにはやっていけないのが現状である。たとえば、衆院解散は総理大臣の専権事項であるが、政権党の幹事長に妨害されたら解散を実施することは極めて困難となる。 本書では、小泉元首相ほど総理大臣の権限の範囲と、権限の行使の方法について精通した人はいないことを指摘したうえで、昨今では異例の長期政権を維持することができたカラクリと、影の総理と恐れられた飯島秘書官が果たした役割について、在任中の出来事を振り返りながら解説している。そして、小泉政権以降の安部政権および福田政権が短命に終わった理由を、小泉政権と比較しながら論じている。 本書の出版後も、麻生、鳩山と短命政権が続いており、現在の菅政権ももうすぐ潰れることが確実な情勢である。小泉元首相のように、政策は郵政民営化以外は知りません、というのも政治家としてはどうかと思うが、首相になる人が日本国における正しい権力の行使法について無知・無関心・無頓着であることは、それ以上に罪深いことであると思う。
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