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戦争を止めたい フォトジャーナリストの見る世界 岩波ジュニア新書
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戦争を止めたい フォトジャーナリストの見る世界 岩波ジュニア新書

豊田直巳【著】

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戦争を止めたい フォトジャーナリストの見る世界 岩波ジュニア新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2009/04/21
JAN 9784005006212

戦争を止めたい

¥858

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2023/04/09

私たちが目にしているニュースや雑誌の記事は正直どこまで真実かを知ることは出来ない。自分の目で見て耳で聞いて初めて自分にとっての真実が出来上がる。2001年の9.11の映像は私も自宅でテレビを見ながら、2機目の突入の際にはあまりにリアルな衝撃を前にして「何で」と声を失った。まさかあ...

私たちが目にしているニュースや雑誌の記事は正直どこまで真実かを知ることは出来ない。自分の目で見て耳で聞いて初めて自分にとっての真実が出来上がる。2001年の9.11の映像は私も自宅でテレビを見ながら、2機目の突入の際にはあまりにリアルな衝撃を前にして「何で」と声を失った。まさかあの衝撃的な映像が作り物だとは疑った事も無いが、今では、その後のアメリカによる報復が正しかったと胸を張って言える人も少ないだろう。ただ、あの頃の私は日々のニュース映像を見ながら心の中ではアメリカのしている事は正義で危険なイスラム原理主義は排除すべき、と言う考え方しか持っていなかったと思う。登場の報道番組も新聞、雑誌、書籍はイスラム原理主義=過激な武装集団=イスラム教は危険思想、そんな考え方に誘導する様な内容だったように記憶する(事実はさておきイスラム教の人々を嫌悪や憎しみの目で見ていた事を記憶している)。結局その後の私はそれを機にイスラム教関連の書籍をたくさん読み、誤解であった事に気づいたのだが。 本書はそんな曲げられる余地を抱えたニュースや報道番組、また自衛隊の海外派遣などの国としての人道支援策の正当性や在り方について疑問を呈する。現場をその目で見て、現地の生の声を聴いたフォトジャーナリストの記した一つの真実だ。勿論前述の通り、それも私にとっては自身の体験ではなく受け容れるものではあるが。 真実に触れる機会の無い私たちは、日常的に情報ソースに真実性の評価をする。NHKが言ってるなら真実味があるとか、日経は信頼できるとか、逆にネットの記事は疑うなど。書籍も出版社ごとにある程度そう言った評価が加わるが、本書が岩波ジュニア新書であった事には意味を感じざるを得ない。 内容は湾岸戦争やパレスチナ問題、インドネシアの内紛(大津波の後の国軍の動き)、アメリカのアフガニスタン侵攻など大きな紛争テーマから、最後は沖縄基地問題に端を発する住民投票で収束されていく。表面的な軍事ではなく、武器によって傷つく市民を中心に平和とは何か、究極的には戦争を止めるには?この疑問を写真・声を通じて読者一人一人に問いかけている。 私は個人的には紛争の背景には宗教や民族の「違い」が大きな要因の一つであろうと考えてきたが、ここに描かれるイスラエルとアラブ諸国の争いを見る限り、そこに暮らす人々は宗派も民族も関係なく、私たちと同じように生活を共にし、そして分別なく傷つけられていく。実際には国家という大きな枠組み同士の思惑のぶつかり合いなだけで、これについて報道を間に受けていると全く考えも及ばない事だった。私は単にユダヤ教、イスラム教のシーア派やスンナ派、キリスト教を何となく互いに受け容れられない者同士と考えがちだ。 その他、近年すっかり日本国政府の対応自体が滑稽なものとして扱われるようになったアメリカのイラクへの侵攻。言うまでもなく後にアメリカが排除したかった生物化学兵器等は一切存在せず、結果何をしに行ったのか、日本は何を支援したのか、問題として問われる事態になる。 国家も意図的に情報を改竄するものだから、他にも理由はあることは分かりつつも深く考えるのは少しバカらしい。 そのような与えられる外部の情報を再度疑う必要性も強く感じつつ、本質的な戦争を止める・防止するには情報を収集する能力に加えて情報を正しく選別する能力が必要な事を教えてくれる。事実は現場にしか存在しない。写真もその一つの判断材料だ。 こうした考え方や世界に触れ、日本では感じられない日常の感覚を身につけるなら、是非若いうちに読んだ方が良い。と勝手に思う。

Posted by ブクログ

2014/09/07

普段の暮らしの中で、日常に追われる私達には、戦地で実際に何が起こっているのか、本当のことは知らされないのだと感じた。 戦場を単純な民族や宗教といった図式に当てはめてはいけないこと。派兵された自衛隊は現地で何をしたか。軍隊とは何なのか。分かりやすい言葉にまどわされない。 大事な視点...

普段の暮らしの中で、日常に追われる私達には、戦地で実際に何が起こっているのか、本当のことは知らされないのだと感じた。 戦場を単純な民族や宗教といった図式に当てはめてはいけないこと。派兵された自衛隊は現地で何をしたか。軍隊とは何なのか。分かりやすい言葉にまどわされない。 大事な視点がたくさん詰まった本である。

Posted by ブクログ

2010/10/16

たまたま手にとった本だったが、とても面白かった。 戦争について、国際について自分は何も知らないと改めて感じた。 写真を通して、すっごくリアルな、世界の現状が伝わってくる! フォトジャーナリストってすっごく良いと思う!! 素晴らしいと思う!!

Posted by ブクログ

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