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トリプル個人教授 兄嫁、姉、そして新任女教師と… フランス書院文庫
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トリプル個人教授 兄嫁、姉、そして新任女教師と… フランス書院文庫

上原稜【著】

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トリプル個人教授 兄嫁、姉、そして新任女教師と… フランス書院文庫

764

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2009/05/10
JAN 9784829616390

トリプル個人教授

¥764

商品レビュー

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2009/04/29

かなり思い切った結末

これはまた思い切った結末である。腹違いの三つ子と呼ぶのだろうか。未亡人兄嫁、実姉、新任の担任先生、この3人が揃いも揃ってご懐妊なのだから。しかも1人は実姉である。さらには主人公16歳。法律違反も甚だしいのだが、これもまぁファンタジーということで……。片田舎の温泉旅館という舞台が情...

これはまた思い切った結末である。腹違いの三つ子と呼ぶのだろうか。未亡人兄嫁、実姉、新任の担任先生、この3人が揃いも揃ってご懐妊なのだから。しかも1人は実姉である。さらには主人公16歳。法律違反も甚だしいのだが、これもまぁファンタジーということで……。片田舎の温泉旅館という舞台が情緒に溢れ、作品全体の雰囲気をなかなか良いものにしている。タイトルのように個人教授、特別授業と称して主人公の筆おろしを競い合う兄嫁と実姉なのだが、当初は消極的だった兄嫁がその栄冠を勝ち取る結果となり、実姉の嫉妬心・敵愾心がメラメラと燃え盛る様が可笑しいような微笑ましいような流れである。亡き夫からその弟へ想いを向け直す兄嫁が開き直ってからの淫らな積極さがなかなか良い。後半では、この2人との許されぬ関係に悩む主人公を気にしていた先生が相談にのり、関係を結ぶこととなる。これが先生の「初めて」である。ボーイッシュで「王子様」と呼ばれる先生が初々しく乙女チックに変貌する姿が可愛らしい。タガが外れた先生は、授業中に抜け出して主人公と保健室で交わるチャレンジング魂も見せるようになる。実は最初の兄嫁との情交から「危険日」、「奥の奥まで届く」といった懐妊を示唆するセリフや独白が散見しており、主人公のムスコが長大でご立派なこともあってある程度の予測もできるのだが、いざご懐妊が発覚し、それが3人ともになってくるとさすがに「おいおい大丈夫か?」みたいな気にもなってくる。いわゆるハーレムエンドというものがここまで一般的になってくると、どうしても一捻りした結末を考えたくもなるとは思うが、それにしても(繰り返しで恐縮だが)思い切った結末を考えたものである。「これからどーすんの?」と「ま、頑張れ」という2つの想いがよぎる読後感である。星の数は、内容4+この結末を導いた勇気に1である。

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