商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2009/04/06 |
JAN | 9784022505637 |
- 書籍
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目白雑録(3)
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目白雑録(3)
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
この「3」あたりからは「一冊の本」で読んでいたので、単行本はいいかと思ってきたのだが、ふとまとめて読みたくなって購入。やっぱり本はいい。金井久美子さんの装丁も楽しめるし。 所々でクスクス笑ったり、胸にグサッときたり、毎度のことながらうねるような文章に翻弄される。これに似た楽しみ...
この「3」あたりからは「一冊の本」で読んでいたので、単行本はいいかと思ってきたのだが、ふとまとめて読みたくなって購入。やっぱり本はいい。金井久美子さんの装丁も楽しめるし。 所々でクスクス笑ったり、胸にグサッときたり、毎度のことながらうねるような文章に翻弄される。これに似た楽しみって他に思いつかない。いつまでも読んでいたくなるが、ちょっと長く読んでいると毒がまわってくる気がするのだった。 この巻は、網膜剥離で手術をしたり、トラーが死んだり、著者の身辺は急であった。ところが、その書きぶりはほとんどまったくいつもと同じで、あらためて金井美恵子のすごさに感じ入る。網膜剥離は重症で、術後も執筆や日常生活にかなり不自由があるようだが、「煩わしくて疲れる」と書かれるのみで、闘病について書かれたものにしばしばにじんでしまう、自分を憐れむ感じが微塵もない。また、愛猫トラーの死の喪失感はいかばかりかと推察するのだけれど、そのことを「トラーが死んでつまらない」と綴るところが著者の真骨頂だと思う。
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センチメンタリズムに決して流されないところが、いいんですよねこの人。 そしてやっぱり溜飲を下げてしまえるのであった。
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相変わらずの「嫌味なババア」(誉め言葉です。正直であるがゆえに辛らつな言葉のかずかず)ぶりに楽しませてもらいました。ネコに近づくとくしゃみが出る身としては、トラーの雄姿(去勢したとはいえ)を読んで楽しむのが好きだったのだけれど、トラーもいなくなってしまって、心に小さな穴があいたよ...
相変わらずの「嫌味なババア」(誉め言葉です。正直であるがゆえに辛らつな言葉のかずかず)ぶりに楽しませてもらいました。ネコに近づくとくしゃみが出る身としては、トラーの雄姿(去勢したとはいえ)を読んで楽しむのが好きだったのだけれど、トラーもいなくなってしまって、心に小さな穴があいたような気分です。勝手に。そして、眼の闘病の模様がつづられていて、もちろん、おかわいそうなどと同情すれば何様のつもりだと怒られそう、というか感謝という言葉でくるまれた皮肉をいただけそう(完全な妄想)なので、読者としてあとどれぐらい金井美恵子の新作を読むという楽しみが続くのだろうと不安になった。
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