語源力 英語の語源でわかる人間の思想の歴史

渡部昇一【著】

• 販売会社／発売会社: 海竜社
• 発売年月日: 2009/03/24
• JAN: 9784759310634

商品レビュー

2011/12/24

新潮社主催の連続講演会の記録をもとに本にしたもの。体系だった論というより、よくも悪くも講演本らしさを残した本。個人的に、いちばんへえ、なるほど、と思ったのは第6章の「王と皇帝」でした。

一個だけメモ。

王（king)＝キン(生まれを同じくする者)+イング(〜に属する者、〜の息子、ある同族集団の長)＝生まれを同じくする一族の長→したがって親近感がある

皇帝(emperor)＝インペラトール(命令者)→王を名乗れない出自の権力掌握者が、仕方なく、あるいは王たちの上位に立つ宣言として名乗る

2011/10/19

　ラテン語などのヨーロッパ語源ではなく、日本語の語源まで取り上げられていて驚いた。
　カタカナ表記が多く、学習という意味では記憶に残りにくい。
　だけれども、言葉の意味から、人間の思考の歴史が見えて興味深く面白かった。

　そうして（偏りはあるだろうが）、様々言葉によって分かる物事の捉え方の違い。
　『人類』と、一くくりにしがちだけど、生まれや言語、文化的背景によって、考え方や常識、教養とされるものは異なるのだろうなと感じた。

2010/08/31

第一章「運命」：boring。
第二章「男と女」：so-so。
第三章「奇跡」：uninspiring。
第四章「税」：worth reading。
第五章「霊魂」：dull-duller-ｄulles。
第六章「王と皇帝」：first-class。。