商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/03/23 |
JAN | 9784094511253 |
- 書籍
- 文庫
コピーフェイスとカウンターガール(2)
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コピーフェイスとカウンターガール(2)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
前巻の雰囲気そのままに大きくレベルアップした秀作
前巻のレビューで「シリーズ化は難しい」と記したが、それを訂正してお詫びしなければならない続巻である。しかも前巻で脇役という名の黒幕を演じた姉【早苗】をメインに配しつつ、新キャラもふんだんに登場させながら良平と早希の関係はそのままに、平良家の親戚陣もしっかり活躍させる構成が秀逸であ...
前巻のレビューで「シリーズ化は難しい」と記したが、それを訂正してお詫びしなければならない続巻である。しかも前巻で脇役という名の黒幕を演じた姉【早苗】をメインに配しつつ、新キャラもふんだんに登場させながら良平と早希の関係はそのままに、平良家の親戚陣もしっかり活躍させる構成が秀逸であり、さらには実に見事な結末まで用意している。もしかしたらこれは良平向けか?という早苗の思わせ振りなプロローグも、実際は誰に向けられたものだったのかが最後に判るニクい演出である。ついでにもう1つ言えば、ハチャメチャな早苗の言動(あれだけのオヤジギャグ連発はむしろ作者に脱帽)も、今回の敵役である自意識過剰の勘違いナルシスト【宗像宗助】も、負のオーラをばら撒く親戚【平良公平】も、そしてイケメンコンテストも全てがエピローグのための布石である。おそらく作者はこの結末、実は後輩思いで妹思いな早苗の隠れた一面を描くことを念頭に置いたのではなかろうかと推測できる、いや推測したくなるストーリー展開だった。お見事。これでは早希が蚊帳の外みたいだが、早希は早希で頑張っている。今回は、前巻で見分けて貰ったお礼とばかりに良平を見分ける、あるいは自分を見分けてくれる良平を信じる言動が幾つかあり、とりわけプラネタリウムでのことでは、良平への全幅の信頼振りが素敵過ぎる。この直後かイケメンコンテストのクライマックスで飛び出た早希のセリフで良平は早希の想いに気付くべきなのだが……。その予兆らしきものは本巻にあったのだから、そろそろお互いをもう少し意識した、ラヴ成分UPな早希と良平が見たくなってきた。早苗を巻き込んだ番狂わせ(?)な三角関係もあるのだろうか。
DSK