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日本経済成長論 中公クラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/03/10 |
JAN | 9784121601094 |
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日本経済成長論
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日本経済成長論
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国民の創造力の解放が生産力に必要。そのための条件は果たして,緊縮や競争だろうか? 今まともに経済を考えられる為政者が少ないことは,国民の不幸だが,そういう政治家を国会に送り込んでいるのは国民だ。政治は民度を反映しているのだとすれば,国民は経済を無視してはいけない。 ***** ...
国民の創造力の解放が生産力に必要。そのための条件は果たして,緊縮や競争だろうか? 今まともに経済を考えられる為政者が少ないことは,国民の不幸だが,そういう政治家を国会に送り込んでいるのは国民だ。政治は民度を反映しているのだとすれば,国民は経済を無視してはいけない。 ***** しかし,経済の実態を基礎づけるものは生産能力であり,その発展を推進するものは国民の創造力である。日本の経済が,今日のように予想外の成長を実現したのも,国民の創造力の解放が予想外だったためで,これを実体のない空想の産物のようにいうのは,金の呪縛にかかって目がくらんでいるためである。(p.4) 過去は決定された世界であるが,将来は不確定な可能性の世界であり,現在は可能性を現実のものとして創造する世界である。過去と未来は現在を接点として接続しているが,しかし,それは同じ次元において連続しているのではなく,そこでは異なった次元への屈折が起こっている。(p.5) 私の興味は計画にあるのではなくて,可能性の探究にある。だれかのつくった青写真に合わせて国民の活動を統制することではなく,国民の創造力に即して,その開発と解放の条件を検討することである。(p.6)
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わたしが県立図書館からお借りして手に取ったのは,「金融財政事情研究会」発行です。もう,昭和35年頃の本なのだから,今更読むの?…という気もする。実際,本書の全部を読む気力はなかった。ただ,著者が池田内閣のブレーンで,高度経済成長の予想がピタリと当たったということについては覚えて...
わたしが県立図書館からお借りして手に取ったのは,「金融財政事情研究会」発行です。もう,昭和35年頃の本なのだから,今更読むの?…という気もする。実際,本書の全部を読む気力はなかった。ただ,著者が池田内閣のブレーンで,高度経済成長の予想がピタリと当たったということについては覚えておきたいと思う。政府が採る経済政策は「ひとつの社会的な実験」であることに間違いない。で,当然,あーだ,こーだとその政策に対して事前に予想が立つわけだが,実際,誰の予想が合っていたのかは後世の人が見ると分かるというものだ。だから,こういう本を読む意義もあるといえばある。 所得を増やすためには物価高も当然セットになってくる。しかしだからといって,その物価高がインフレをよぶわけではない。このあたりのしくみについて,とてもわかりやすく教えてもらった。確かに,ある程度物価が上がらないと,それを売って商売し給料をもらっている人たちの給与が上がるわけがない。物価が上がるよりも少しだけ給与の方が上がる。これを繰り返していくことで今よりも豊かな生活が待っているという意見…実際そうなった。 本書が出る少し前に私が生まれたが,当時,家にはテレビも車もなかった。それが,小学生になるころにはちゃんとあった。こんな田舎でも経済成長の恩恵を受けていたということだろう。 本書は,数式も出てきて難解な部分もあるが,講演記録は割と読みやすかった。 「日本経済の現段階と経済成長」は昭和36年,大蔵省税関研修所での講演。これだけでも読んでみて。 戦後,自由な活動が許されたからこそ,ここまで大きく伸びたんでしょうね。 要するに日本では自由にいろいろなことを考え,自由の生活を楽しむことができるような環境を与えられ,この自由を心おきなく発揮することが可能になってきた結果,今日の状態ではソ連の経済状態とは比較にならないような経済をつくり上げているのだと思います。このようにしてわれわれは,今日,戦前には考えられもしなかったような繁栄を実現し,戦前には考えられもしなかったような形で農業問題や格差問題の根本的解決を実現しようとしているのだと思います。p.300より 農業問題はちょっといびつな形になってしまったと思う。東京一極集中過ぎるし。自給率もこれだけひくくなっちゃって…農業の保護策もうまくいかなかった。だから農業問題は解決しているとはいえない。でも,当時と比すると国民一人一人はプラスになったに違いない。
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戦後70年を振り返る夏の自由研究、経済編。池田内閣の所得倍増計画の理論的支柱となった著作。昭和30年代初めは、戦後復興が終わり経済成長は緩やかになるという予測が大半だったところに年率10%近い成長を予測し見事に的中させたとのこと。数式も多く難解なので斜め読み。 私の理解が正しけれ...
戦後70年を振り返る夏の自由研究、経済編。池田内閣の所得倍増計画の理論的支柱となった著作。昭和30年代初めは、戦後復興が終わり経済成長は緩やかになるという予測が大半だったところに年率10%近い成長を予測し見事に的中させたとのこと。数式も多く難解なので斜め読み。 私の理解が正しければ、乱暴にまとめると、設備投資すれば生産能力があがり所得も上がり需要を生みまた供給を生む、その循環で経済が膨張する。つまり設備投資がそのままGNP増加に直結する。需要と供給のバランスがとれていればインフレも起こらない、所得が上がれば物価が上がっても大丈夫。不足する労働力は農業の余剰人員が充てられ、所得格差の是正にもつながる。 「経済成長は、実質的な生産能力の拡充が、それに対応した総需要の膨張によって、現実の国民総生産として実現される過程である。インフレなき経済成長の過程は、この総需要の膨張が実質的生産能力の限界に近く、かつその限界限界を超えない程度に維持された状況に他ならない」。
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