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きみに贈るつばさ物語 角川つばさ文庫書き下ろし短編集 角川つばさ文庫
770円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2009/03/02 |
JAN | 9784046310095 |
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きみに贈るつばさ物語
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きみに贈るつばさ物語
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「ヨキナマ、ヨキナマ」あさのあつこ 「働く子どもたち」椎名誠 「代打の女神様」関口尚 「ネコになった少年」宗田理 「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」はやみねかおる 「キャベツ畑のトリケラトプス」松原秀行
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あさのあつこさんの妖怪のお話と椎名誠さんの世界で働く子供たちの話と関口尚さんの代打専門の女の子の話と 宗田理さんの男の子が猫になる話とはやみねかおるさんの幽霊館の話と松原秀行さんのちっちゃいトリケラトプスの話。 うーーんどれも短いし、子供向けだから 物足りないというかあっさりし...
あさのあつこさんの妖怪のお話と椎名誠さんの世界で働く子供たちの話と関口尚さんの代打専門の女の子の話と 宗田理さんの男の子が猫になる話とはやみねかおるさんの幽霊館の話と松原秀行さんのちっちゃいトリケラトプスの話。 うーーんどれも短いし、子供向けだから 物足りないというかあっさりしてるというかオチが弱いというか どれも書き下ろしってことだけど、もっと膨らませたりすれば1冊の本になりそうな印象 まあそれが面白いかどうかは別だけど 「代打の女神様」がいちばん面白かったかなー 女の子が男の子にまじって野球とかやるお話はけっこう好きかも
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“「いっしょにやらない?」 お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。 「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で...
“「いっしょにやらない?」 お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。 「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で作るもんなんだよ」 ボールを差し出すと、お菊はこわごわといった感じで受け取った。それがお菊が野球の輪に加わるきっかけだった。” あさのあつこ「ヨキナマ、ヨキナマ」 椎名誠「働く子どもたち」 関口尚「代打の女神様」 宗田理「ネコになった少年」 はやみねかおる「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」 松原秀行「キャベツ畑のトリケラトプス」 やっぱはやみねさんのが一番好きだ。 快人と春奈は楽しすぎる。 もちろん、長曽我部先輩も。 “そのとき、ぼくの母が、冷えた麦茶を持ってきた。 コンマ一秒の素早さで、春奈が正座する。フィンをつけたままで、この素早い動き。さすがだ。 「おばさま、おじゃましてます」 優雅に頭を下げる春奈は、どこからみても良家のお嬢様だ(頭に、水中眼鏡をのっけているけどね)。 そして、母に告げ口する。 「快人ったら、海に行かないって言うんですよ。残りの夏休みを、本を読んで過ごすって言って」 「あらあら、困った子ね」 溜息混じりに言う母。 「この子ったら、少しも外へ行こうとしないから……。漂白剤に浸したモヤシみたいに白いでしょ。春奈ちゃんみたいに、よく日焼けした子がうらやましいわ」 「日焼けは、歳をとってからシワやタルミの原因になる。皮膚ガンの心配もある。―――母さんは、ぼくが皮膚ガンで死んでもいいって言うの?」 「引きこもりの理屈オバケになられるよりは、ましよ」 ぼくの主張を、母は溜息で吹き飛ばす。 そして、春奈に飛び切りの笑顔を向けた。 「たいへんだけど、快人の面倒を見てあげてね」 「任せてください、おばさま」 全てわかっているという顔で、春奈がうなずいた。”
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