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2017/08/20読了 これなのよ この旅情こそ、日本のあるべき姿 誇ることができた日本の時代の象徴だと思います。 この風景の時代に生まれたかったと強く思う。憧れです。 写真よりもイラストなので、その通り、ではなかったかもしれないけれど 風景、空気感は現代よりも、自由で、ほ...
2017/08/20読了 これなのよ この旅情こそ、日本のあるべき姿 誇ることができた日本の時代の象徴だと思います。 この風景の時代に生まれたかったと強く思う。憧れです。 写真よりもイラストなので、その通り、ではなかったかもしれないけれど 風景、空気感は現代よりも、自由で、ほのぼのとしていて 自然もいっぱいあって、素敵だっただろうなあ
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「消費された風景は語る。」 レトロ感たっぷりな、撮影された写真に人工的に着色が施された昭和30年代の絵葉書やパンフレット。著者のコレクションであるそれらを楽しみながら、日本における観光旅行について考察する。 かつて観光地を訪ねると土産物店でペナントとともにお約束のように並...
「消費された風景は語る。」 レトロ感たっぷりな、撮影された写真に人工的に着色が施された昭和30年代の絵葉書やパンフレット。著者のコレクションであるそれらを楽しみながら、日本における観光旅行について考察する。 かつて観光地を訪ねると土産物店でペナントとともにお約束のように並べられていた絵葉書。消耗品であるがゆえに、いつ誰が撮ったかという情報が一切ない。「作品」ではなく「消耗品」である絵葉書というものの宿命だと思うが、本書は単に懐かしい写真を眺める懐古本ではなく、逆にそういう観光絵葉書の特性に注目して価値を見出し、日本の観光の変遷をたどっている。 今のようなデジタルの時代では旅行をしても気に入った風景はその場で自分の携帯に収めて持ち帰ることができるし、アプリを使えば世界中どこの風景も居ながらにして即座に目にすることができる。 しかし昭和30年代まだそういうことが出来るようになるとは思いもよらなかった時代においては、旅行の記念にその風景を持ち帰る手段として絵葉書の需要は確実にあったのだということがわかる。持ち帰られる風景は売り物であるから、そこには赤いものは赤く、青いものはより青く見えるよう人工着色という化粧が施されて並べられる。 当時はなんの違和感もなく見えていたであろうこのどぎついまでの色の写真も、時代を経た今ではむしろ、「写真に着色を施す」というその行為自体がが時代を浮き上がらせて実に興味深い。さらにそこに撮されている建物や交通手段、人に至るまで、かつての観光客にその観光地の「今」として持ち帰られた風景も、何十年という時を経て色々な事を語り始める。 消費され消えていく運命にあったそれらの風景の発信に丁寧に耳を傾ける著者によって、目でも楽しめる観光文化論となっているコアな一冊だ。
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