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戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/02/24 |
JAN | 9784041315323 |
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戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている
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商品レビュー
4.3
26件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
定期的に読みたくなる寺山作品。厭世的で幻想的な空気が漂い、そんな世界観が好きです。戯曲なのでテンポ良くリズミカルな文体。かつて『毛皮のマリー』を美輪明宏&及川光博で観ました。美輪さんのマリーを再度観たいですが叶わないかな?
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絢爛豪華なことばが縦横無尽にはねまわっている戯曲集。 貧困や政治や性を扱っているのに、ことばが喚起するイメージだけで、舞台が天国にも宇宙にも変わる。 放埒な中にも、シェイクスピアなり聖書なりのモチーフをさりげなく生かしているのがいやらしいほどうまい。 (テグジュペリがなんていう...
絢爛豪華なことばが縦横無尽にはねまわっている戯曲集。 貧困や政治や性を扱っているのに、ことばが喚起するイメージだけで、舞台が天国にも宇宙にも変わる。 放埒な中にも、シェイクスピアなり聖書なりのモチーフをさりげなく生かしているのがいやらしいほどうまい。 (テグジュペリがなんていうかは知らない) 特にどの戯曲が好きというのはなくて、テーマや言い方は違えど、通底するものは同じに思える。それが何かは言葉にできないけど。 寺山修司はエッセイを1,2冊しか読んだことがないのだけど、その中の言い回しやアイデアがここにも(というか、自分の戯曲をあちらで引用していた)。 色々なところから気に入ったフレーズを蒐めてはコラージュして、繰り返し使う作家だったんだろうな。 寺山の短歌の模倣(というか盗作)なんかは有名な話だけど、国語の資料集に載っちゃってるし。 「去ってゆくものはみんな嘘」と言った天才は、そんなところも嘘だった。 戯曲という目で見ると、実現しづらそうな指定が色々あるのだけど、どこまでリアルに演じたのか気になる。 そういえば2011年に「盲人書簡」を見に行ったことがあるけど、気圧されてよく分からないまま終わってしまった。 また何か見に行きたい。
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1976年に角川文庫から発売された寺山修司戯曲集。 内容紹介には、初期戯曲集とありますが、演劇実験室天井桟敷の初期の2編の台本と、天井桟敷以前の戯曲3編が収録されています。 自分、寺山氏の演劇作品は全く観賞したことがないんですが、寺山修司監督映画『書を捨てよ町へ出よう』と『田園...
1976年に角川文庫から発売された寺山修司戯曲集。 内容紹介には、初期戯曲集とありますが、演劇実験室天井桟敷の初期の2編の台本と、天井桟敷以前の戯曲3編が収録されています。 自分、寺山氏の演劇作品は全く観賞したことがないんですが、寺山修司監督映画『書を捨てよ町へ出よう』と『田園に死す』は、なぜか好き。 この作品集に収めれた5編に、それぞれこの2作品に通じるものがあり、ちょっと嬉しくなりました。 丸山明宏、春川ますみ、といった役者が演じることを想定したキャラクターが面白い。登場人物が会話するセリフとひたすら壁に落書きされた文を読み上げるセリフとが重なるという手法が面白い。役者が登場人物としてではなく役者として言葉を発し始めるという手法が面白い。 各作品、そうした面白さはありますが、文章だけでは、感動はほとんど無かったですね。実際に演劇を観たら、感動かもしれないですけど。 唯一、巻頭に収録された「さらば、映画よ」には、しびれましたね。 登場人物が、終わり近くで観客に向かってアジテートするのは、寺山修司監督映画『書を捨てよ町へ出よう』と同様。感動、というか、単純にカッケー!ってなりますね。
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