- 新品
- 書籍
- 新書
生涯現役社会のつくり方 SB新書
803円
獲得ポイント7P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ソフトバンククリエイティブ |
発売年月日 | 2009/02/23 |
JAN | 9784797350111 |
- 書籍
- 新書
生涯現役社会のつくり方
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
生涯現役社会のつくり方
¥803
在庫なし
商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
【夢の種をまく】 本書は、徳島県上勝町で「株式会社いろどり」を運営する横石知二氏によって書かれた物である。上勝町は2009年の時点で人口2000人、そのうちの約49%が65歳以上の高齢者という小さな町である。また、面積の86%が山であり、普通であれば廃村号令まっしぐらである。...
【夢の種をまく】 本書は、徳島県上勝町で「株式会社いろどり」を運営する横石知二氏によって書かれた物である。上勝町は2009年の時点で人口2000人、そのうちの約49%が65歳以上の高齢者という小さな町である。また、面積の86%が山であり、普通であれば廃村号令まっしぐらである。著者は2009年から20数年前に葉っぱを売る事業をスタートさせ、成功させた。上勝町で作られる葉っぱや山菜、花などは「彩」というブランド名で全国の市場に出荷され、年間売り上げは3億円に迫るほど成長している。そして驚くことに、働く主体となるのは平均年齢70歳を超えるおばあちゃん約200人である。また、1人当たり平均130万円の収入があることになる。 少子高齢化が進む現代では、病院や老人福祉施設が増加傾向にあり、高齢者の大半がここに送り込まれている。近年、私の地元である新潟県でも、高齢者が経営していたお店は減り、老人福祉施設が新たに増えている。また、することがないからとりあえず病院に通うという高齢者も多く、町に一つの病院はいつも高齢者で溢れている。病院は無料ではないため、医療費がかかることが問題視されている。これらを改善するため、著者は、高齢者自らお金を稼ぐ「産業福祉」の構造があるべきだと考えている。高齢者の生きがいになる仕事があるならば、健康維持や手先を使うことで認知症予防にもなる。そして、医療費が少なくなったり、福祉施設の需要が減ったりすることで町の経済も好転する。 本書の84ページに、「夢の種をまく」という言葉が挙げられている。80歳後半になるおばあちゃんは、子や孫である後継者に将来をつなぐこと、そして自分自身の可能性を広げていくためにもみじの苗木を植えていた。葉っぱがとれるようになるまで何年もかかるが、もしかしたら自分で葉っぱをとることができるかもしれないという期待や希望に向かって、夢の種をまき続けている。とてもすてきな言葉であり、すてきな取り組みであると感じた。 本書を通し、病院や老人福祉施設に高齢者を送り込むということは、居場所や可能性を奪うことになることが分かった。私たちは、高齢者それぞれの知識や技量、経験を生かす場所を作り、社会との繋がりを切らないことが大切である。2009年にはこの実話をもとに、女優の泉ピン子さん主演で「おふくろ先生診療日記・徳島上勝編」が放送された。これからの社会を担っていく皆さんに是非一度、本書と併せて見てほしい。
Posted by
「そうだ、葉っぱを売ろう!」と併せて読むと、"彩"の成功で、どういう変化があったかが分かる。横石さんも歳を取る。その時が"彩"の勝負だろう。
Posted by
「後期」高齢者ではなく、「好期」高齢者という主張にすごく共感した。ただ単に福祉を増大することに走っては、日本の人口構成的に厳しい面がこれから多くなるだろう。だからこそ筆者の言う生涯現役社会の考え方は非常に重要だと感じる。
Posted by