商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/02/01 |
JAN | 9784087463279 |
- 書籍
- 文庫
漫画版 世界の歴史(3)
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ローマ帝国が西と東に分裂したのち、西ローマ帝国が滅亡。東ローマ帝国をはのちにカール大帝がフランク王国としてまとめあげる。カール大帝はローマ教皇から洗礼を受け、キリスト教になる。東ではビザンツ帝国(首都コンスタンティノープル)の皇帝がローマ帝国の継承者を名乗り、ローマ教皇と激しく対...
ローマ帝国が西と東に分裂したのち、西ローマ帝国が滅亡。東ローマ帝国をはのちにカール大帝がフランク王国としてまとめあげる。カール大帝はローマ教皇から洗礼を受け、キリスト教になる。東ではビザンツ帝国(首都コンスタンティノープル)の皇帝がローマ帝国の継承者を名乗り、ローマ教皇と激しく対立した。 カール大帝の息子がルイ一世。その息子が、ロタール、ルートヴィヒ、シャルルの3人。3人でフランク王国を分割統治することにする。東フランク、ロタール、フランクの3つの王国。(ヴェルダン条約843) その後ロタールが死ぬと東と西に取り込まれた。(メルセン条約870)この条約でイタリア、ドイツ、フランスの基礎が出来上がる。西フランク王国はその後フランス王国となり、カペー家が国王となる。東フランク王国はカロリング朝が断絶し、オットー一世が継承した。オットー一世はローマ教皇ヨハネス十二世より戴冠され、神聖ローマ帝国が成立。962 911年北フランスに領土を与えられたノルマンディー公。その子孫、ノルマンディーウィリアムは1066年にイギリスを征服、ウィリアム一世としてノルマン朝を打ち立てる。4代続いたあと途絶え、プランタジネット朝が成立した。 神聖ローマ帝国は教会の保護者として聖職者の任命、土地や財産の管理にも口を出すようになる。ローマ教皇グレゴリウス7世は1075年ミラノ大司教の任命を自ら行うと宣言する。神聖ローマ帝国のハインリヒ4世は自分の権利が奪われたと激怒する。ここに皇帝と教皇の対立が始まる。やがて聖職叙任権をめぐって激しく対立し、ハインリヒ四世がグレゴリウス7世のもとに謝罪に出向くカノッサの屈辱が発生する。 百年戦争はイギリスが大陸から追い払われるという結末で終了。 原則的に諸侯の権力が大きかったヨーロッパ中世封建制度だが、イギリスでは王権が強く、諸侯の上に君臨していたが、ジョン欠地王の相次ぐ失政を機に、市民たちは裁判の方法や税制などについて新しい権利を王に認めさせた。(マグナカルタ)国王の専横を規制した点で画期的だったが、国王はこれを無視した。やがて、国王と貴族、市民の話し合いの場がもたれ、徐々にイギリス議会制度の形成へと至る。 カール大帝の子孫たちが作り出したヨーロッパ諸国は王の力が強まって諸侯は落ちぶれていき、代わりに市民の勢いが増して近代国家へと向かっていく。 中世ヨーロッパという呼び方・・・17世紀のヨーロッパ人が自分たちの時代から見て偉大な祖先の時代と考えたギリシャ・ローマの世界を古の時代と呼び、古代と自分たちの間の時代の間の暗い時代ということで中世と呼んだのが由来。実際は、キリスト教の信仰を背景に、古代世界の原理とは異なる新しい社会が形成され、近代のヨーロッパ世界への歩みが開始された時代であった。世界史的には中世はまだまだユーラシア大陸の西端に生まれた辺境のキリスト教文明という時代だったが、イスラーム文明など当時の先進的な周辺文明との接触を通じ、新しい知識や技術が受け入れられていくなかでヨーロッパ固有の価値を生み出していくようになる。キリスト教世界という概念は、十字軍の運動、神聖ローマ皇帝と教皇という聖俗の権威の対立、百年戦争といったさまざまな事件を通じて、次第に形成されていった。十字軍以降、人々の移動が盛んになり、農民、都市民、騎士、聖職者などさまざまな身分の人が、縦横のさまざまなつながりを通じていった。
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この辺になると、もはや殆ど授業の記憶とか無い。教科書でいうと、繰り返し目につくことになる最初の方と、比較的知識が新しい最後の方は、それなりに覚えているんだけど、中ほどに関しては、驚くほど記憶が抜け落ちがちだった、そういえば。名前くらいはさすがに知っている有名人も出てくるけど、小説...
この辺になると、もはや殆ど授業の記憶とか無い。教科書でいうと、繰り返し目につくことになる最初の方と、比較的知識が新しい最後の方は、それなりに覚えているんだけど、中ほどに関しては、驚くほど記憶が抜け落ちがちだった、そういえば。名前くらいはさすがに知っている有名人も出てくるけど、小説や漫画でも、好んで手に取ることのない分野だけに、無知が身に染みる。この辺、もっと頑張らんと、自分。
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〈目次〉 第1章:カール大帝とヨーロッパの成立 第2章:カノッサの屈辱 第3章:十字軍と都市商人 第4章:百年戦争とジャンヌ=ダルク 監修の言葉・前編「ヨーロッパ世界の始まりとしての中世文明」 第5章:ムハンマドの生涯 第6章:アッラーシードとバグダード 第7章:サラディンと十字...
〈目次〉 第1章:カール大帝とヨーロッパの成立 第2章:カノッサの屈辱 第3章:十字軍と都市商人 第4章:百年戦争とジャンヌ=ダルク 監修の言葉・前編「ヨーロッパ世界の始まりとしての中世文明」 第5章:ムハンマドの生涯 第6章:アッラーシードとバグダード 第7章:サラディンと十字軍 第8章:オスマン帝国とスレイマン大帝 監修の言葉・後編「人やものの自由な行き来で広がったイスラーム世界の歴史」 歴史みちくさエッセイ「ルネサンス絵画の誕生」 〈感想〉 本巻前半は現在のヨーロッパの端緒とも言える西ローマのカール大帝、カール大帝の死後に息子達が領土を分け合いヴェルダン条約、メルセン条約によって現在のイタリア・フランス・ドイツの元となった歴史を紹介。 11世紀には、その内の一つ神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世と教皇ウルバヌス7世との間で起こった聖職者叙任権問題から生じた対立、そして教皇ウルバヌス7世によるハインリヒ4世への破門。皇帝はカノッサへ出向き教皇へ謝罪するというカノッサの悲劇。これにより教皇権威が高まり、それと共に相対的に諸侯の力も強まってくる。 次の契機となった11世紀末から行われた4度の十字軍派遣。第4回十字軍になると商人による利益追求のための形骸化した戦争となり、十字軍を派遣した貴族や諸侯は衰退し国王らによる絶対君主制への土台となっていく。 本巻後半ではイスラーム世界の歴史。イスラームの誕生したアラブは元々商売の盛んな地域であり、ムハンマドの啓示後は、彼ら商売人達を上手く取り込むことで教線を伸ばした。 ムハンマド死後、正統カリフ時代、ムアーウィヤ家によるウマイヤ朝、アッバース朝(以後の正統なカリフはこの流れ)、アナトリア地方から勢力を広げるセルジューク族、エジプトでは軍人サラディンによるアイユーブ朝、さらにエジプトのマムルーク朝の成長と、11世紀のイスラーム世界も混沌とした情勢であった。一方でまた確実にイスラーム文化が根付くことになった。 16世紀、スレイマン1世時には東ヨーロッパまで勢力を拡大し全盛期を迎えるオスマン帝国。およそ800年間のイスラーム世界の広がりを分かりやすく紹介している。 漫画という形式で中世ヨーロッパ、イスラーム社会の主要なポイントを読むことができた。
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