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ヘミングウェイごっこ ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2009/02/15 |
JAN | 9784150116996 |
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ヘミングウェイごっこ
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ヘミングウェイごっこ
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商品レビュー
3.5
12件のお客様レビュー
ヘミングウェイ繋がりで、少し変わったSFを読んでみる。ヘミングウェイ研究者が困窮のあげく贋作を思いつくというSFには結びつきにくいテーマです。が、パラレルワールドと 時間物という自分には苦手な系統のSFとなっていたのも災いし、盛り上がらないで終わってしまった。ヘミングウェイ祭りは...
ヘミングウェイ繋がりで、少し変わったSFを読んでみる。ヘミングウェイ研究者が困窮のあげく贋作を思いつくというSFには結びつきにくいテーマです。が、パラレルワールドと 時間物という自分には苦手な系統のSFとなっていたのも災いし、盛り上がらないで終わってしまった。ヘミングウェイ祭りは不完全燃焼のうちに終わった感じ。
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他社の単行本で出ていた『ヘミングウェイごっこ』がハヤカワ文庫で復刊となったのは『擬態』の好評もあったからだろうか。 SFなんかオタクの読むもののように思われているかも知れないが、そのSF作家が何のオタクかというと、ジョー・ホールドマンの場合、ヘミングウェイ・オタクなのだ。 ...
他社の単行本で出ていた『ヘミングウェイごっこ』がハヤカワ文庫で復刊となったのは『擬態』の好評もあったからだろうか。 SFなんかオタクの読むもののように思われているかも知れないが、そのSF作家が何のオタクかというと、ジョー・ホールドマンの場合、ヘミングウェイ・オタクなのだ。 私はずいぶん昔に薄い『老人と海』は読了したが、あとは鐘も鳴らなければ日も昇らないような人なので、ヘミングウェイ初期の未完長編と短編いくつかが紛失しているというミステリーについては本書を手に取るまで知らなかった。 ヘミングウェイ研究者にとっては,これらの失われた作品の発見が夢である一方で、実際、失われた作品の贋作も登場しているらしい。ヘミングウェイ・オタクの作家としては、自分もこの贋作に手を染めたくなるようなのだが、本当にやると詐欺になるので、作品中の登場人物が贋作をするという小説を書けばいいということにホールドマンは気がついた。 主人公はベトナムで負傷し,性的機能に障害のある中年太りのヘミングウェイ研究者。ヘミングウェイのダンディズムは受け入れても、マッチョ主義には距離をとらざるを得ないホールドマン自身の分身だ。一攫千金をねらう詐欺師の口車に乗せられたくないのに、ヘミングウェイの贋作を書いてみたい誘惑に抗しきれない。その裏で進む、詐欺師と妻の陰謀、さらには時空を超えた謎の会話。 話はタイム・パトロールもの、多元宇宙ものになっているのだ。次々と別の平行宇宙に飛ばされる主人公(その度に、より悪い世界になっていく)。そして主人公は最後に遙か彼方に放擲されて、そしてある意味で帰ってくる。この「遙か遠方に帰還する」感覚は『終わりなき戦い』と一緒だ。たぶん、ヘミングウェイ・オタクにはにんまりとして読める小説になっているのだろう。しかし、ヘミングウェイなど知らなくとも、『終わりなき戦い』のクールな文体に痺れた向きには支持されるだろう。
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短くあっという間に読めてとても楽しかった。 ちょっとしたラノベを読む位の時間で読み終えられるので、時間のない人にもお勧め。
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