商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/01/17 |
JAN | 9784569705101 |
- 書籍
- 新書
心はなぜ不自由なのか
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心はなぜ不自由なのか
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
いやな事も思い出す。かなえられない願望を持ち続ける。考えてもどうしようもないことにあれこれ迷う。このように、心とはままならない。これに対する答えを求めて、本書を読んだが、全くの的外れ。大した結論もなく、ただただだらだら。
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3回にわたる講義の形式で、人間の心の不自由さについて考察を展開しています。 第1回講義では、無実の人間がなぜ虚偽の「自白」をしてしまうことになるのか、という問題があつかわれています。取調室という異常な環境のなかで人間の心理がいったいどのような状態に置かれるのかということが、著者...
3回にわたる講義の形式で、人間の心の不自由さについて考察を展開しています。 第1回講義では、無実の人間がなぜ虚偽の「自白」をしてしまうことになるのか、という問題があつかわれています。取調室という異常な環境のなかで人間の心理がいったいどのような状態に置かれるのかということが、著者自身がかかわった事件を題材に論じられます。とくに興味深く感じたのは、無実のひとが取調べをおこなう刑事と犯行ストーリーを「協作」していくプロセスについての議論です。 そのことは、第2回、第3回の講義で論じられることになる、人間心理が「他者」ないし「社会」との密接なかかわりのなかに置かれているということにつながっています。 最後に、現代社会に生きる人間のアノミーについて語られ、「凛としている」と表現される清貧への著者自身のノスタルジーが告白されています。心理的には著者に共感できるのですが、単なるノスタルジーとしてではなく、そこにあったはずの倫理を現代社会の中で生かすための具体的な方法についてまったく語られていないことに、多少不満を感じました。
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- ネタバレ
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この本は、簡単に要約が書けない程、私にとっては難しい。でも、そんな私でも、この本が相当素晴らしいものであることはわかる。一度ではなく、何度も熟読し、ノートを作りたい程の本である。 生きものであるが故に心でコントロールできない反射や本能のこと。私たちに与えられた自由とは、絶対的な自由ではなく、せいぜい相対的な自由に過ぎないこと。など、読者を新たな知の世界に導いてくれる視点がある。 しかも、私たちが直面している「ありふれた問題」を解決するためのヒントにも溢れている。何か、望んでいることがあって、それが満たされないことで悩んでいる人がいたら、是非、この本を手にとって欲しい。その望みが、自分が期待する収入が得られないとか、好きな人の気持ちを捉えられないとか、どんな望みであっても大丈夫。 あなたの「心が不自由なために、望みが叶わないことの苦しみ」を論理的に理解することで、まちがいなく、苦しみは緩和する。
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