商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2009/01/08 |
JAN | 9784532166854 |
- 書籍
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外交の力
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外交の力
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
アジア大洋州局長、外務審議官を歴任し、北朝鮮との交渉で名を馳せた田中均氏の自身の経験を振り返りつつの外交論。 外交の現場を感じることができ、著者の外交官としての矜持が伝わってきた。特に、第3章の北朝鮮外交の内幕話は非常に面白かった。新聞の「総理の一日」が北朝鮮の交渉相手に田中氏を...
アジア大洋州局長、外務審議官を歴任し、北朝鮮との交渉で名を馳せた田中均氏の自身の経験を振り返りつつの外交論。 外交の現場を感じることができ、著者の外交官としての矜持が伝わってきた。特に、第3章の北朝鮮外交の内幕話は非常に面白かった。新聞の「総理の一日」が北朝鮮の交渉相手に田中氏を交渉者として信頼させる根拠となったという話など目から鱗だった。 著者の若いころの苦い経験から強く意識するようになったという、「けしからん」と人々が思うような事態を作ってはいけない、外交はこのような事態を未然に防ぐ力なのだ、そのためには受け身で国際関係が展開していくのを待つのではなく、能動的に国際関係を作る努力をするべきなのだ」という考え方が印象深かった。また、北朝鮮との交渉の原則の第一でもある「大きな絵を描く」という著者の外交理念に共感した。「行動を通じてのみ相手を信用する」という方針も興味深かった。 個別のエピソードとしては、外務省にとって湾岸戦争のトラウマがかなり大きいものであったということや、「安保」は「密教」、「日米経済関係」は「顕教」という著者の指摘などが印象に残った。また、本書を読んで、良かれ悪しかれ、日本の外交には米国が大きな存在感を持っているということがよくわかった。
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2012/12/12:読了 良い内容の本だとは思う。 個人的な能力もあったのだろう。 北朝鮮の交渉など、本当に個人の 能力だけでできたのであれば、立派なもんだと思う。 現在 公益財団法人日本国際交流センターシニア・フェロー、 東京大学公共政策大学院特任教授、 株式会社日本総合研究所国際戦略研究所理事長。 父は総合商社日商岩井(のち双日)元会長の田中正一。 参考: 日本のロックフェラーの総代理人・山本正氏がガンで死去:その功罪とは? : ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 URL : http://amesei.exblog.jp/15730193/
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元外務省審議官の田中均氏が外交官人生を振り返り、外交が果たしてきた役割、これから果たすべき役割について記している。北朝鮮の拉致問題など、数々の問題について、具体的に交渉経緯を描いており、非常に興味深い。 日本が今後も持続的に成長するため(というより生き抜いていくため)にも、外交の...
元外務省審議官の田中均氏が外交官人生を振り返り、外交が果たしてきた役割、これから果たすべき役割について記している。北朝鮮の拉致問題など、数々の問題について、具体的に交渉経緯を描いており、非常に興味深い。 日本が今後も持続的に成長するため(というより生き抜いていくため)にも、外交の力によって、平和的・安定的な国際関係を築いていくことが大切。 昨今の尖閣諸島、竹島問題、普天間基地問題等、外交をめぐる問題は山積しているが、政治のリーダーシップと外交官の地道な努力、そして国民一人ひとりの冷静な判断と行動により、国際関係の改善し、国際社会における名誉ある地位を占めたいと思う。
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