言葉は身振りから進化した 進化心理学が探る言語の起源 シリーズ認知と文化7

マイケルコーバリス【著】, 大久保街亜【訳】

• 販売会社／発売会社: 勁草書房
• 発売年月日: 2008/12/25
• JAN: 9784326199433

商品レビュー

2013/06/10

それほど強い興味が無いのに興味本意で開いて辛い思いをした。
内容は興味深い。
しかし長い。
ホメオスタシスもそうだったが、理論を紹介というよりも誰かへのアピールが強い。
トレースする気力もないほど疲れた。
誤字がやたら多くてさらに疲弊。
大筋はタイトル通り。

2012/01/04

この本では，言語はジェスチャーから発達し，
ジェスチャーが音声におきかわることにより
現在人間が使っている音声言語へ進化したとする仮説が述べられています．
本書の前半では，その仮説を支持する根拠として，
・類人猿は喉の構造上，音声言語を使えるほど複雑な音声を発することができないが，
　ジェスチャーにより初歩的な「原言語」を使う事ができること
・行為と知覚を結びつけるミラーニューロンの発見
・二足歩行により手や上半身の自由度が高くなったこと
・聾コミュニティにおいて手話言語が自然に発生すること
などの豊富な事例が挙げられています．
そして，後半では進化論的な観点から
ジェスチャーが音声言語におきかわっていくストーリーが語られます．
言語の起源をジェスチャーとする仮説は反対論も多いようですが，
本書で語られる大胆なストーリーは興味深く，非常に読み応えがあります．