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ヒットメーカーの寿命 阿久悠に見る可能性と限界
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ヒットメーカーの寿命 阿久悠に見る可能性と限界

高澤秀次【著】

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ヒットメーカーの寿命 阿久悠に見る可能性と限界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社
発売年月日 2009/01/01
JAN 9784492556283

ヒットメーカーの寿命

¥1,760

商品レビュー

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2009/07/31

市場化可能性 ネガがポジに反転することで生じる言葉の商品価値、市場化可能性 ex. 「また逢う日まで」の男女の別れ 日本人のメンタリティは基本的に「暗い」と見切った阿久悠にとって、いたずらに明るさを装ったのでは、歌のリアリティを損なう。だが暗くて貧しい歌を、彼は真っ先に禁じ手にし...

市場化可能性 ネガがポジに反転することで生じる言葉の商品価値、市場化可能性 ex. 「また逢う日まで」の男女の別れ 日本人のメンタリティは基本的に「暗い」と見切った阿久悠にとって、いたずらに明るさを装ったのでは、歌のリアリティを損なう。だが暗くて貧しい歌を、彼は真っ先に禁じ手にした作詞家でもあった。偽りの「暗さ」「貧しさ」から、リアリティを引き出そうというのは、すでに時代錯誤である。ただ一方で、浮き足立った明るさの幻想から覚めない限り、この国に「あの鐘をならすのはあなた」は永遠に現れはしない。その両要素の冷静な見極めが、阿久悠の時代を読むパースペクティブ、一筋縄ではいかない"複眼"の正体だった。 「明るく豊かな時代の希望」「暗くて貧しい時代の希望」をベタに歌にしない 電信の整備、交通機関の発達、自動車社会、住宅の洋風化、食生活の変化、生活様式の近代化と、情緒はどういう関わりを持つだろうか。「歌にならないものは何もない」という、作詞にあたって阿久悠が追求した無限の市場可能性は、この問いかけによって条件づけられ、阿久悠的な詩の世界の緻密な構成と細部のリアリティを保障していたことになる 歌謡曲の究極は「飢餓」と「憧憬」である

Posted by ブクログ

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