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移民環流 南米から帰ってくる日系人たち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/11/28 |
JAN | 9784104121021 |
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移民環流
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
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虐待のルポを書いた筆者がブラジル移民について書いたもの。ゴー宣の「新戦争論」でブラジルに行った人が日本の敗戦を信じなかった、というのを知って、ブラジルの日系の人に興味を持った。そもそもどうしてブラジルなんだろう。日本からあまりにも遠いじゃないか。しかし、そんなブラジルの人達がまた日本に来ているそうだ。出稼ぎに。1章、2章まで読んだけど、何か面白くなくてやめる。しかし、1章のソニアも2章のヒカルドも一生懸命働く気はあるのに、うまくいかない。外国人は差別される。島国・日本がやはり外国に慣れてないからだろうか。派遣労働とか、いいように使われて気の毒だ。そういう使い方をしている日本人がいるというのは嫌だ。国に関係なく、良い人も悪い人もいるというのはわかっているけど。それもあって読むのが嫌になったのかも。現実を見たくないというか。
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[ 内容 ] 現在、日本に暮らすブラジル人は約30万人。 ペルーも加えた南米出身の外国人登録者数は37万人を超え、中国人や在日韓国・朝鮮人に続く三番目のエスニック集団を形成している。 彼らの大半が日系人だが、日本人社会との交流はきわめて希薄だ。 日本からもブラジル人コミュニティーからも見えない存在になっている彼らの実相は―日本とブラジルの両国で彼らの姿と声を丹念に掬い上げたノンフィクションの労作。 [ 目次 ] 第1章 惨劇の裏側 第2章 日系二世の母と暮らすために来た日本で 第3章 強盗「容疑者」の故郷を訪ねて 第4章 デカセギからの帰国者たちの生活 第5章 百年後の光景 終章 次世代へ [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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帰宅電車からの一気読み。 以前児童虐待(ネグレクト)の本を書いていた著者だったので、どういう切り口なのかな?と思いつつ読み進んだ。 冒頭、いきなりブラジル人コミュニティ内の殺人事件になったケースにはじまり、全体的に事件になったケースを数多く扱う。ネグレクトの方は読んでいないのだが...
帰宅電車からの一気読み。 以前児童虐待(ネグレクト)の本を書いていた著者だったので、どういう切り口なのかな?と思いつつ読み進んだ。 冒頭、いきなりブラジル人コミュニティ内の殺人事件になったケースにはじまり、全体的に事件になったケースを数多く扱う。ネグレクトの方は読んでいないのだが、ある意味「極端」なケースを通して、問題の所在を示していくというスタイルの書き手なのかもしれないと思った。 しかし、出てくるケースが皆つらい。 イジメ、不安定な雇用と金銭を通してしか自分の居場所を得られない生活、家族の崩壊。 「定住」の在留資格が創設されてすでに20数年。なぜここまで,と思わずにいられない。 単に人種差別であるだけでなく、派遣労働の範囲拡張など、日本社会のネオリベ化がブラジル人の労働環境や生活に大きな影響を与えた,と言う点で、彼らが現在の資本主義の犠牲者なのだ、という指摘にはなるほどと思った。 しかし、同様に派遣労働によって困難な状況にある日本国籍を持つ人たちとの連帯のイメージが浮かばない。ブラジル人コミュニティも、不安定な雇用の中で、助け合うと言うよりも、互いに本音も明かせないほどに孤立した個人の集まりになっているのだという。 エピローグで,著者自身が(おそらく戦略的に)、自分の子どもが不登校だった時期にこの取材を行い、外国人の子どもたちに対する支援に多くの人手が必要だという事を知り、「日本人」である我が子へのケアをもっと優先してほしいと感じた、しかしその考えが次第に変わっていった、ということを述べている。 授業でも、外国籍の人が仕事や生活で直面する困難と、必要な支援について話をすると、一定数(2割くらい)は、そうはいっても、自分たちだって就職が不安だし、外国人に配慮することで日本人である自分たちが割りを食うのは納得がいかない、というコメントが来る。それに対して、どう答えていけるのか、が自分にとっての課題だと感じた。
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