くものがっこう

みらいなな【文】, いけずみひろこ【絵】

• 販売会社／発売会社: 童話屋
• 発売年月日: 2008/10/25
• JAN: 9784887470866

商品レビュー

2024/08/15

雲の子どもが学校で立派な雲になる練習をする話。
爽やかで明るく気持ちの良い絵本。
学校らしく、文も丁寧な言葉が続く。

【ママ評価】★★★
雲の表情が可愛らしい。
雲にも子どもがいたり個性があったり。
そして学校があって練習することがあって…。
雲を擬人化した世界観が面白いアイディアだった。
舞台は空だけど、絵面が変わり映えしなくて見飽きるなんてことはなく、むしろ爽やかで気持ち良い世界が続いた。
絵のタッチが優しくて子どもに読ませる安心感がある。
最後に文のないページで終わるところが印象的だった。
子どもと自由に話すにも良いし、心地よい余韻が残る感じもした。
個人的には文のない絵本が苦手だけれど、ちゃんと話せる内容が描かれている絵本だったので、読み手としても安心して読めた。

【息子評価】★★★
雲の子どもの名前をやたらと確認していた。
うんぼく・うんなん・うんせい・うんとん。
大人なら雲＋東西南北とわかるところだけれど、聞いたことのない響きに戸惑っていた様子。
東西南北を重視したのかわからないけれど、なんとなく雲の子どものキャラクターそれぞれに似合わない名前だと思ってしまった。
子ども向けの絵本だったら、ふわふわ・もくもく…とか親しみやすい名前の方がわかりやすそう。
内容は息子にはよくわからなかったと思うけれど、動物なども出てきたので反応はしていた。
その辺りは子どもが食いつくポイントを押さえて描かれている感じがした。
2歳10ヶ月

2011/05/22

高い高い空の上に雲のおうちがあって、そこでは雲の赤ちゃんがもくもくと生まれてきます。
大きくなった雲の子どもたちは、雲の学校へ行ってりっぱな雲になる練習をします。
曇り空ができたら合格なのですが、なかなか上手にできません。
名札を付けた子どもたちがとても可愛らしく、いろいろな形の雲になる練習をする子どもたちの表情や動きが、生き生きとして子どもらしさがあふれています。
最後の曇り空になる練習では間違えて、電車・飛行機・自動車・ホットケーキ・りんご・ドーナツ・クジラ・ゾウなど子どもたちの大好きな形の雲になるので、小さい子どもも喜びそうです。
そして、やっとみんなが手をつないで見事な曇り空を作ることができました。
校長先生の「合格卒業です。」の声に喜んだ子どもたちは、「ばんざい！ばんざい！」とつないでいた手を離してしまいびっくりするような姿になりました。