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西陣の女 新潮文庫
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西陣の女 新潮文庫

水上勉(著者)

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西陣の女 新潮文庫

377

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1972/08/25
JAN 9784101141060

西陣の女

¥377

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2015/12/01

西陣織が関連している小説を読んでみたいと思って、検索して見つけた。 ウィキペディアをみると、1962年の著作。 物語は、昭和27年、西陣の帯地問屋「山地商店」の当主地引佐太郎が信濃の有明村を訪ねたところから始まる。 有明紬の原料となる山まゆ糸をは「ヤマコ」という蚕からとれる。 山...

西陣織が関連している小説を読んでみたいと思って、検索して見つけた。 ウィキペディアをみると、1962年の著作。 物語は、昭和27年、西陣の帯地問屋「山地商店」の当主地引佐太郎が信濃の有明村を訪ねたところから始まる。 有明紬の原料となる山まゆ糸をは「ヤマコ」という蚕からとれる。 山に植林したクヌギに蚕をはなし、自然の中でクヌギの葉を食べさせまゆ糸をとる。 厳しい自然の中で、希少な美しい生糸がとれる。 そのヤマコから糸をとる仕事をしている少女刈田紋は18歳。京都に奉公に出たいという希望がある。山地としても、西陣は人手不足のおり、若く美ぼうの少女紋を連れて、京都へもどることとなった。 この紋があまりに美しく、純朴な性格出であったために、数奇な運命に翻弄されていく。 戦後、西陣の業界が復興をかけて奔走する中で、今ならありえない(とも言えないのか?)セクハラとパワハラにあいながら、言いたいことも言えず、周りに気を遣うあまりに、どんどん思いもよらぬところにまきこまれていく紋。 まるで昼ドラみたいやわ。 と、思っている調べると、昼ドラでやってたみたい。1975年のFNNとあるので、「牡丹と薔薇」とか、「真珠婦人」の枠だ。 どんなドラマだったんだろう。見てみたい。 山地の店が今出川浄福寺。 紋のおもいびと、綴織職人松吉が勤める宍戸工房が寺ノ内新町。 紋が嫁ぐ絵師今畑冬葉の屋敷は仁和寺。 クライマックス、紋と松吉を決定的に引き離すきっかけを作ってしまう和江が岩倉。 岡崎の京都会館の緞帳の話がでてきたり、 帯地の展示会を相国寺の庭でやるというくだりがでてきたり、 町並みが脳内でばっちり再生される。 どんなドラマやったんやろう? ほんま、 どこかで見れないかなぁ。 とにかくナチュラルな紋の立ち居振る舞いと美しさが、有明紬と西陣織の融合のなかで際立っていくという、表現。 読み終わって、うーー。となった。

Posted by ブクログ

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