商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/10/20 |
JAN | 9784166606610 |
- 書籍
- 新書
最後の国民作家 宮崎駿
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最後の国民作家 宮崎駿
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商品レビュー
3
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最新ジブリ映画「風立ちぬ」を見る前に、ちょっと宮崎駿氏を勉強。 「宮崎アニメは、なぜ当たる」という新書の本と2冊続けて読んだので、まとめてレビューします。 ジブリの作品は、「となりのトトロ」、「ナウシカ」、「耳をすませば」。この3本が個人的に好き。トトロは、実は劇場公開時の興行成績はさほど芳しくはなかった。(ジブリの配給収入ワースト2が、トトロとラピュタらしい。)一般的な人気を集めたのは、平成に入ってテレビで放映されてから。さらにぬいぐるみメーカーと契約をしてキャラクタービジネスを始めたから、らしい。名作というのは、必ずしも、公になってすぐにヒットする、というものではないんだな、と思った。トトロは長い時間かけて、様々な人が掛け替えのない作品に育て上げた映画。トトロは、最初、サツキとメイは同一人物だったらしい。幼少期、宮崎氏の母親も結核を患っていたよう。宮崎氏はサツキのように気丈に振る舞っていたようだけど、ホントはメイのように甘えたい気持ちもあった。サツキとメイは、宮崎氏の幼少期の思いが投影されている、との考察は面白かった。 宮崎氏の収入に関しても興味深い事実を知った。実は、宮崎氏とジブリが興行や版権などで得た収入の多くは、アニメーション制作に必要な環境作りのために使って来たらしい。労働環境、設備凍死、福利厚生、などなど。そして、「紅の豚」のように、女性スタッフをかなり尊重しているらしい。(もののけ姫も働き者の女性多いね)スタジオジブリのトイレは、女性側だけとても広くてキレイ、という話をどっかで聞いたことがある。 「宮崎アニメは、なぜ当たる」は、かなり著者の個人的な主張が文章に出ている。著者は、「紅の豚」がジブリ作品で一番好きらしく、宮崎氏の好みや趣味、主張、理想、夢、妄想が、全面に反映されている、とべた褒め。私は対してこの映画、好きじゃなかったんだけど、またじっくり観てみたいと思った。(逆に著者は、「ハウルの動く城」は好きじゃないし面白いとも思わない、とバッサリ。辛口だ。。) ジブリ作品は、敢えて余計な派手な宣伝をしないところも魅力だと思う。 特にハウルは、「今回の映画は白紙の状態で観客に見てもらいたい」と宣言していたようだ。確かに、我らがSMAPの木村君がハウルの声を担当したことも、大々的には謳わずだった。 宮崎氏は、脚本を書かず、いきなり画コンテから描き始めるようだ。 その画コンテも、さらっと描いているようで一枚一枚がポストカードにしても良いようなクオリティ。ジブリ美術館にまた行きたくなって来た。 その前に、「風立ちぬ」観なきゃ!
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地元の図書館で読む。正直、期待はずれでした。ライターは、有能、かつ、誠実です。にもかかわらず、失望しました。正直、対象に興味がないのです。著者ではなく、編集者が悪いのです。
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[ 内容 ] 平成期で唯一人といえるかもしれない「国民作家」、宮崎駿。 なぜ彼だけが圧倒的な人気と評価を勝ち得たのか。 宮崎駿が描いた「もの」「仕事」「風景」から、平成日本の空気を読み解く。 [ 目次 ] 序章 宮崎駿の平成 第1章 宮崎駿が描く「もの」 第2章 宮崎駿が描く「仕事」 第3章 宮崎駿が描く「風景」 第4章 宮崎駿の昭和 おわりに 「戦後日本」との訣別 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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