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映像編集の理論と実践
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映像編集の理論と実践

金井明人(著者), 丹羽美之(著者)

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映像編集の理論と実践

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法政大学出版局
発売年月日 2008/10/07
JAN 9784588602511

映像編集の理論と実践

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2012/09/20

個々の論考のクオリティはあまり安定しているとはいえないように思うが、しばしば映像芸術の特徴的な要素と目される<編集>に着目した企画が魅力的な作品。特に、ジャンル編という名前で、テレビニュース、テレビドラマ、歌謡番組を取り上げた点は、20世紀後半の日本の文化を捉える上でも貴重な試み...

個々の論考のクオリティはあまり安定しているとはいえないように思うが、しばしば映像芸術の特徴的な要素と目される<編集>に着目した企画が魅力的な作品。特に、ジャンル編という名前で、テレビニュース、テレビドラマ、歌謡番組を取り上げた点は、20世紀後半の日本の文化を捉える上でも貴重な試みではないだろうか。もっとも評価できるのは試みそのものであって、批評として読み応えがあったのは[4]のテレビドラマの中の、カット数(画面の切り替わりの数)と音楽の占める割合をカウントし、変遷を追った論考だった。結論を導くための方法が具体的かつ説得的だったからだろう。時代性を語るには数が少なすぎるようにも思うが、個人が行える範囲ではアイディアも内容も興味深い。 また最も安定して楽しめたのは[1]の論考である。「認知科学」という名前がついているが、いわば、映像を見るときにわれわれがどのような処理を行っているのか、それをカメラワークや編集との関連で論じるものである。特徴的な要素は適宜映画作品の具体例とともに語られ、作品の鑑賞にも何らかの光を投げかけている点もよい。 全体的には可も不可もなく、という印象の印刷だが、論考のスタイルの多様さも手伝ってか、読み応えのあるもの、論じる中身のあまり感じられないもの、スタイルを昇華しづらく十分把握できなかったものなど、論文それぞれの評価が大きく分かれた。 しかし<編集>に主眼をおいたコンセプトと企画は優れたものだと思われる。ある種のパイオニア的作品ととらえるのがよいかもしれない。 【目次】 1 金井明人「映像編集の認知科学」 2 小田淳一「映像編集の修辞学」 3 藤田真文「テレビニュースの編集––物語はどのように生成するか」 4 稲増龍夫「「編集」が生むテレビドラマリアリティ––「カット割り」の高速化と多元的時空間」 5 石井満「歌謡番組スタイルの演出技法と機能」 6 丹羽善之「映像編集の方法と実践––映像を用いたフィールドワーク」 7 小方孝「物語生成システムにおける映像構成へ向けて」 河合政之「ヴィデオ芸術の編集と美学」

Posted by ブクログ

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