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雪
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オルハン・パムク(著者), 和久井路子(訳者)

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雪

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2006/03/30
JAN 9784894345041

¥3,520

商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2025/09/14

期待値が高かったせいか。。 時に面白くなっても持続しない。入り込めない。 翻訳が私にしっくりこなかったのかもしれない。 トルコの西欧化への憧れやそれに反発する気持ち… 地方の人々の複雑な心境がさまざまな登場人物によって見事に描き出されていたように思う。 ただ、宗教、信仰を持つ...

期待値が高かったせいか。。 時に面白くなっても持続しない。入り込めない。 翻訳が私にしっくりこなかったのかもしれない。 トルコの西欧化への憧れやそれに反発する気持ち… 地方の人々の複雑な心境がさまざまな登場人物によって見事に描き出されていたように思う。 ただ、宗教、信仰を持つことが、近代化と矛盾することなのだろうか? ふと、そんな疑問が湧いた。 もう一度じっくり読んでみるのもいいかもしれない。

Posted by ブクログ

2025/03/24

トルコの一地域であるカルスで起こった政治と宗教、民族の対立・苦悩を描いた話。  元々、トルコはイスラム教国家であったが、第一次世界大戦にて敗れた(当時はオスマン帝国)後、軍事力強化を図りアタチュルクがトルコ共和国を樹立した。その過程でヨーロッパ的な政教分離などの近代化を断行したた...

トルコの一地域であるカルスで起こった政治と宗教、民族の対立・苦悩を描いた話。  元々、トルコはイスラム教国家であったが、第一次世界大戦にて敗れた(当時はオスマン帝国)後、軍事力強化を図りアタチュルクがトルコ共和国を樹立した。その過程でヨーロッパ的な政教分離などの近代化を断行したため、イスラム教的価値観とヨーロッパ的な価値観が入り混じる状況にある。  そんな中、主人公Kaがカルスを、トゥルバン(スカーフ)を禁じられ自殺した少女や市長選挙の取材のために訪問し、その最中に自身をアタチュルクになぞらえた役者がクーデターを起こし、とあらすじを話すだけでも長くなってしまう大変なゴタゴタに巻き込まれていった。  最初はトルコに馴染みがなく、筋を追うことも苦労したが、構造が分かると一気に面白みが増し物語に引き込まれていった。  様々な考えや意見が飛び交い、それぞれの根底にヨーロッパ文化への羨望と嫉妬と嘲笑があった。それでも皆がヨーロッパを実際に見たり知ってる訳ではなくどこかで伝え聞いた話であり、何か感情の矛先が欲しいだけなように感じた。ただ、実際に貧困という問題が目の前に大きく横たわり、そのことへの当事者だけでなく第三者の認識の違いや誤解が、人を何かに固執させ、その結果より複雑な方向へ向かっていっているように思った。「遠くからでは、誰も、俺たちのことをわかりはしないのだ」という言葉は警鐘として心に留めていきたいと思う。  宗教、政治が大きなテーマとしてはあるが、革命の激しさの中であっても日常の続きという対比を雪が静かに彩りを添えていて、恋愛や詩、仲間も同じくらい大きなテーマであった。人間を構成するものは宗教だけでも政治だけでも恋愛だけでもないことが示されているようだった。「あるものの存在をこれほど激しく信じるためにはそれが存在しないかも知れないという疑い、関心がなければならない」という文章はこのことを上手く言い表していると思う。  雪の描写がとにかく美しく、特に最初に詩が降ってくる場面は心の中に残り続けている。また、視点が独特であり、作者が友人であるKaの残した日記から描いているため、作品に入り込ませない一歩引いたところから読むことができるのも本作の特徴だと思う。4.4。

Posted by ブクログ

2023/07/02

ー Kaはしばらくの間イペッキのそばに座って、彼女の手を握っていた。彼女に彼の部屋に来るように言った。彼女にそれ以上近づけないことが苦痛になり始めたので、一人で自分の部屋に上がった。そこには覚えのある木のにおいがあった。外套をドアの後ろの鉤に丁寧に掛けた。 ベッドの端にある小さい...

ー Kaはしばらくの間イペッキのそばに座って、彼女の手を握っていた。彼女に彼の部屋に来るように言った。彼女にそれ以上近づけないことが苦痛になり始めたので、一人で自分の部屋に上がった。そこには覚えのある木のにおいがあった。外套をドアの後ろの鉤に丁寧に掛けた。 ベッドの端にある小さいスタンドを点けた。疲労が地下から来る唸り声のように身体と目蓋のみならず部屋もホテルをも包んだ。そのために思い浮かんだ新しい詩をすばやくノートに書き取っている時、今その端に座っているベッドや、ホテルの建物や、雪の降ったカルスの町が全世界につながっているのを感じた。 その詩に『革命の晩』という題をつけた。子供の頃の軍のクーデタの夜、家族は皆起きていて、パジャマ姿でラジオから来る行進曲を聴く所から始まっていた。しかしまたその後で、皆そろって食べた祝祭日の食事の場面に戻った。そのために、後になってその詩が彼が体験した革命ではなくて、記憶から思い出されたものと考えて、六角の雪の図の、「記憶」の軸の上にそのようにおかれたのだ。その主題の一つは、世界で惨事が続いている時、詩人が頭の一部をそれらに対して閉ざすことができるということについてであった。それができる詩人は、現在を想像の世界に生きることができるのであった。詩人が成し遂げることが困難なのはこのことであった!Kaは詩を書き終えてから、煙草に火をつけて、窓から外を眺めた。 ー 宗教と政治の事件に巻き込まれた恋愛小説。 Kaは恋愛のことで頭がいっぱいなのに、それに集中しようとすればするほど、宗教と政治の暴力の深みに嵌ってしまうなんとも面白い作品。 でも、これをどう捉えたらいいのかよく分からない。背景知識が薄いので、そのまま言葉通りに捉えていいのか分からない部分がある。 中村文則の『逃亡者』からの高橋和巳の『邪宗門』からのオルハン・パムクの『雪』と宗教、政治、戦争、テロ繋がりで文学鑑賞。 せっかくパムクを読んだので次は『わたしの名は紅』を読むか。

Posted by ブクログ

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