傷ついた白鳥 ハーレクイン・スーパーロマンス

ケイシー・ダグラス(著者), 津久野住男(著者)

• 販売会社／発売会社: ハーレクイン
• 発売年月日: 1985/11/01
• JAN: 9784833590549

商品レビュー

2013/08/24

作者は結構バレエのことをよく知ってて、或いはよく調べて書いてる感じがする。でも、訳者はあんまり知らないのか調べてないのか、「今日のレッスンにブランドンが採用した種目には差し上げ（ルビは「リフト」）がはいっていなかった」とか書いてる。

スーパーロマンス(笑)とか思ったけど、バレエのこともよく取材してあるし、ヒロインの性格もいい感じだし、今まで読んだハーレクインの中でいちばん面白かった。（但し、これが三冊目）

『傷ついた白鳥』は普通のハーレクインよりずっとページ数が多くて、.2段組みで316頁。恋愛要素以外にもヒロインの双子の姉・リーバとのライバル関係、バレエ団とパトロン、パトロンのムッシュー・サルタンドルとその孫ピエール（リーバの元彼）、恋人ブランドンと母親の不仲など読み応えがある。

最初と次に読んだハーレクインに出て来る男がすごいマザコンで姑もうざい発言小町みたいな話だったんだけど、今回は「わたしがあまりにも深くブランドンを傷つけてしまったからよ。そのせいで、ブランドンは女性との関係をまじめに考えなくなったらしいのね。」なんていう難しいこじらせ方をしていた。