フォークの先、希望の後 THANATOS 講談社ノベルス

汀こるもの【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2008/10/06
• JAN: 9784061826144

商品レビュー

2024/06/11

ミステリ。THANATOSシリーズ3作目。
このシリーズを読むのはかなり久しぶり。
『赤の女王の名の下に』を読んだのが5年半前。
かなり面白かった。著者の作品でベストかも。
ジャンル的にはミステリになるんだろうが、事件と謎解きは全くどうでもよい、という雰囲気が独特。
魚に関する知識を中心に、生物学、古生物学、ギリシャ神話、さらにはアニメ、映画、小説の引用と、マイナーな知識が大量に詰め込まれた作品。
ストーリー的には、ラブストーリーだったという認識。
主人公のキャラクター、かなり好きです。
一番面白かったのは、生物学の薀蓄だったということは秘密。

2021/06/07

再読(再再読？)

タナトスシリーズ、というか汀先生というか
文章のテンポが自分にはあっていて読み出すと止まらない。残り数ページになって次々と明らかになっていくこと。新たな展開。着地。

何回か読んだにもかかわらず、久々に読んで泣いてしまった。年齢を重ねて読むと、また違った切なさと面白さを感じる。

好みが分かれるのはわかっているけど、このシリーズ、好きだなぁ。

2019/03/13

小さい頃、うちにもたくさんの水槽がありました。なんの魚がいたのかは覚えていません。全編通して生と死を考えさせられて少しキツかったけれど、視点がカナちゃんなのは読みやすかった。古代魚から歴史を感じるのはロマンチックですね。