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マネーチェンジャーズ(下) 新潮文庫
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マネーチェンジャーズ(下) 新潮文庫

アーサー・ヘイリー(著者), 永井淳(訳者)

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マネーチェンジャーズ(下) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1978/09/26
JAN 9784102145067

マネーチェンジャーズ(下)

¥555

商品レビュー

3.5

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2020/07/22

 刑務所で地獄の日々を過ごすマイルズ・イースティンが、すんでのところで自殺を思ひ留まつたのは、罪を被せやうとしたファニータ・ニュネスにどうしても謝罪したいといふ思ひがあつたからです。  FMA保安部長のノーラン・ウェインライトは偽札や偽造クレジットカードの蔓延に頭を悩ませてをり...

 刑務所で地獄の日々を過ごすマイルズ・イースティンが、すんでのところで自殺を思ひ留まつたのは、罪を被せやうとしたファニータ・ニュネスにどうしても謝罪したいといふ思ひがあつたからです。  FMA保安部長のノーラン・ウェインライトは偽札や偽造クレジットカードの蔓延に頭を悩ませてをり、偽造団を摘発せんと、スパイを送り情報を得てゐました。しかしスパイは正体を見破られ、惨殺死体となつて発見されたのです。  ウェインライトは、出所したが仕事がないマイルズ・イースティンを新たなスパイに仕立て、連絡係にファニータ・ニュネスを指名します。マイルズは重要な情報を次々と送つてくるのですが、偽造団のボスは用心深い男で、マイルズの正体を突き止めてしまひます。ああ、マイルズとファニータの運命や如何に?  サテ巨額の融資をしたシュープラナショナルですが、実は経営が傾いてゐて、破綻寸前でした。自転車操業状態で、とにかく現金が欲しかつたところに、FMAのヘイワードが喰らひついた訳です。彼の失脚は時間の問題であります。これが報道されるや、大量の投資金が焦げ付くと予想されたFMAのある支店では、つひに取り付け騒ぎが現実のものに。これに対し、アレックス・ヴァンダーヴォールトはどんな行動を取るか......?  いやあ面白い。上巻が終つた時点では、この広げ過ぎた風呂敷を如何に収めるのか、不安に思つたところですが、結末に向けて伏線を次々回収し、一気に収斂してゆくさまは痛快ですらありました。マイルズとファニータについては、ちと甘い御都合主義も感じましたが、まあ良いぢやありませんか。  銀行の頭取争ひを軸に、偽札・偽造カードを巡る暗黒街を舞台に描く、一大エンタテインメントと申せませう。名翻訳者永井淳さんですので、翻訳文苦手の人も難なく読破できることと存じます。  デハまた。ご無礼しました。

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2018/10/13

原書名:The Moneychangers : vol.II 著者:アーサー・ヘイリー(Hailey, Arthur, 1920-2004、イングランド、小説家) 訳者:永井淳(1935-2009、秋田県、翻訳家)

Posted by ブクログ

2014/09/25

FMA銀行の巨額融資先が、キャシュフローの悪化により倒産。一部の支店で取り付け騒ぎが起こるが、アレックスの機転により他店への波及を避けることができた。一方、贋札シンジケートに潜入していたマイルズはその贋札製造の核心に近づいた。潜入捜査に感づいた組織は情報の中継点に圧力をかけてくる...

FMA銀行の巨額融資先が、キャシュフローの悪化により倒産。一部の支店で取り付け騒ぎが起こるが、アレックスの機転により他店への波及を避けることができた。一方、贋札シンジケートに潜入していたマイルズはその贋札製造の核心に近づいた。潜入捜査に感づいた組織は情報の中継点に圧力をかけてくる。いっぽ、巨額融資の焦げ付きから頭取の跡目争いからころげおちたロスコーの運命は。 FMAをめぐる人間模様を精緻に描かれた秀作。

Posted by ブクログ

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