商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1986/10/01 |
JAN | 9784106014437 |
- 書籍
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BRAQUE ブラック
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BRAQUE ブラック
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(2006.09.26読了)(2005.08.26購入) ジョルジュ・ブラック 1882年5月13日 パリ近郊で生まれる 1897年 ル・アーヴル市立美術学校の夜間部に通う(ラウール・デュフィに会う) 1899年 装飾塗装業者の徒弟となる 1901年 1年間兵役義務に服す 190...
(2006.09.26読了)(2005.08.26購入) ジョルジュ・ブラック 1882年5月13日 パリ近郊で生まれる 1897年 ル・アーヴル市立美術学校の夜間部に通う(ラウール・デュフィに会う) 1899年 装飾塗装業者の徒弟となる 1901年 1年間兵役義務に服す 1904年 制作活動を始める 1907年 アポリネールの紹介でピカソに会う。制作中の「アヴィニオンの娘たち」を見る。 1910年 ピカソとともに分析的キュビスムを推進 1912年 マルセル・ラブレと結婚 1923年 ディアギレフのバレエ「うるさ方」の舞台装置を制作 1948年 ヴェネツィア・ビエンナーレで絵画大賞受賞 1963年8月31日 死去、享年81歳 新潮美術文庫の一冊ですので、32枚の絵画とその解説、画家の小伝、年表という構成になっています。 ブラックの絵をまとめて見た事はありませんが、大概の場合ピカソの絵と並べて展示してあるのを見ています。「1911年のある絵は、自分が描いたのかブラックが描いたのかわたしには分からない」とピカソが言っているそうですが、キュビスムを始めた頃の絵は、確かに、ピカソの絵なのかブラックの絵なのか判別がつきません。われわれどころか本人達にも区別がつかないというのですから当然です。 1911年から1913年までの絵を除外すれば、ブラックの絵も見やすいのではないでしょうか。 初期の作品には、セザンヌ風のタッチが目立ちますので、セザンヌのある種の技法を推し進めた結果として、キュビスムが生まれたというのも、ブラックの絵を辿れば見えてくるようです。 ブラックは、若き頃、建築塗装業をやっていますが、この経験が彼の絵に活かされているということです。 ●パピエ・コレの創案(80頁) 幾何学的に分解され、色も単調となった絵は、普通の人の、客観的表現になれた眼には不可解なものと映りがちなので、そのために判然とそれと理解される物質の断片を入れたのが彼の意図であったという解釈がある。 パピエ‐コレ【papier coll】《貼られた紙の意》現代美術の技法。キャンバスに新聞紙や壁紙を貼りつけて表現するもの。ピカソやダリに始まる。(「大辞泉」より) (串田さんは、ブラックが始めたのではないかと書いています。) コラージュ【collage】《「糊づけ」の意》現代絵画の一技法。画面に印刷物、写真の切り抜き、針金など、さまざまなものをはりつけ、一部に加筆などをして構成するもの。ダダイスムやシュールレアリスムで多用され、今日では広告などにも用いられる。(「大辞泉」より) ●絵を見る(81頁) 作品として完成された絵の前では、やたらに首を傾げ、疑問を抱くようなことをしないほうがいい。 著者 串田 孫一 1915年 東京生まれ 東京帝国大学哲学科卒業 山の文芸誌「アルプ」を創刊し編集 東京FMの「音楽の絵本」は1965年から30年間、1500回続いた 随筆家、哲学者 2005年7月8日 死去、享年89歳
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