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妖魔の騎士(上) ハヤカワ文庫
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妖魔の騎士(上) ハヤカワ文庫

フィリス・アイゼンシュタイン(著者), 井辻朱美(訳者)

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妖魔の騎士(上) ハヤカワ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1983/08/31
JAN 9784150200558

妖魔の騎士(上)

¥555

商品レビュー

4.7

10件のお客様レビュー

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2019/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女魔法使いに求婚を断られた男魔法使いは報復を怖れ、相手 の魔力を一時的にでも弱めるために懐妊させることを思い つく。そこで配下の妖魔を見目麗しい騎士に変化させ、女 魔法使いの元へ送り込む。妖魔の体内には男魔法使いの子種 が仕組まれていたのだ。狙い通り懐妊した女魔法使い。男 魔法使いが「ことたれり」とそれきりそのことを忘れて しまったのにもかかわらず、女魔法使いは騎士の子供だと 信じて息子を出産する。やがて成長した息子は父のような 騎士になろうと父の消息を尋ねて旅立っていく。もちろん 幻である父は見つかるはずもなく、息子はそれを知るために 騎士の道をあきらめ魔法使いになることを決意する。ここ までが上巻の内容。 魔法使いと騎士が登場するのだが、そこには大きな敵も親の 敵もなく、ただ自分の出自を求めて旅する少年が主人公の お話。全体的に流れる雰囲気はゆるやかで、「妖精譚」の それのよう。特異な環境で育ったはずの息子=クレイが 本当の騎士のように人格者であるあたりも、この話を童話の ようにしていると思う。原題の「SORCERER'S SON」の 方がその雰囲気に合っているかな。

Posted by ブクログ

2015/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童文学以外のレーベルから出ているファンタジー作品で最初に好きになった作品。 不器用に人間性を育んでゆく妖魔ギルドラムがとても愛しい。 本来、愛し合うことはおろか、理解しあうことさえも不可能なはずの人間と妖魔が、奇跡的に愛しあう。そして、妖魔はありえないはずの「人間性」を身につけていく。しかし、支配の指輪によって主人に絶対の忠誠を誓わねばならない妖魔は、本当に言いたい言葉を、真実を、決して口にすることができない…… 道具立てという点でも非常に魅力的。 織姫デリヴェブの自然物を対象とした魔法と、妖魔支配者レジークの金属と妖魔を対象とした錬金術的な魔法が対比され、独自の世界観が鮮やかに描き出されている。

Posted by ブクログ

2012/03/18

とても美しいファンタジーだと思います。 織り物の魔法使いとか、錬金術の魔法使いとか、妖魔とか…魔法使いの設定が私に取ってはとても目新しくて素敵だし、種族を超えた家族愛みたいなストーリーがとにかくいい! ファンタジーのなかではかなりの名作だと思うのに、あまり知られていないみたいなの...

とても美しいファンタジーだと思います。 織り物の魔法使いとか、錬金術の魔法使いとか、妖魔とか…魔法使いの設定が私に取ってはとても目新しくて素敵だし、種族を超えた家族愛みたいなストーリーがとにかくいい! ファンタジーのなかではかなりの名作だと思うのに、あまり知られていないみたいなのが残念だし不思議です。

Posted by ブクログ

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