イラスト版 10歳からの性教育 子どもとマスターする51の性のしくみと命のだいじ

高柳美知子【編】, “人間と性"教育研究所【著】

• 販売会社／発売会社: 合同出版
• 発売年月日: 2008/08/15
• JAN: 9784772604086

商品レビュー

2023/07/11

２００８年出版、買うなら新しい情報の入ったものがいいかも。

「この本では、学校ではあまり教えてもらえなかった、からだや性についての疑問や不安に真っ正面から向き合い、くわしく、わかりやすく、そして楽しく説明しています。みなさんからよせられる性についてのよくある疑問や質問を各項のおわりにのせ、やさしく解説をしました。小学校の中・高学年から中学生を対象としています。」

目次
第１章　からだのしくみと変化（いろいろなからだ；女の子の性器　ほか）
第２章　あたらしい命の誕生（妊娠；卵子と精子　ほか）
第３章　思春期のこころとからだ（性のめざめ；好きという気持ち　ほか）
第４章　こころとからだの主人公になるために（性被害；性犯罪　ほか）

著者等紹介
高柳美知子［タカヤナギミチコ］
東京生まれ。早大卒。中学・高校の国語教師、ＮＨＫ学園「人間と性」専任講師を経て、現在“人間と性”教育研究所所長

2016/07/01

性についての幅広く浅い知識をなんとなく得られる本。読みやすい。めちゃくちゃ良くって、人にオススメしたくなる感じではないけど。プライベートゾーンが分からなかったので、ウィキで紹介されていたこの本を借りてきた。学校で習ったのかな？全然覚えていない。

8年も前の本だからなのか、読んでいて文句を付けたくなるとこが結構あった。
月経とのつきあい方のとこに、痛みが激しい場合は痛み止めに頼るのは書かれていたのに、ピルで楽になる場合があるとは触れられていないとか。産婦人科へ行く選択肢もあるって書くべきだよ。
同じページに、「気分転換にクッキー作りなど」好きなことをしようとか書かれていたけど、この本で料理をしているイラストはここだけ。女の子はクッキー作りが好きであって欲しいの？
それに、収容所のアンネのイラスト。悲劇に敢然と立ち向かうまなざしを持った横顔だったけれど、収容所の囚人にあんな顔をできたとは思えない。というか、全体的にこのイラストレーターの絵が気に入らない。気が合わなそう。みんなステレオタイプを望んでるの？って気分になる。

昔は、といっても、戦後だから、50年前くらい？生理用ナプキンをアンネナプキンとか呼んでたんだ…。今の感覚だと頭がおかしいけど、当時としては切実なネーミングだったのかも。

出産って、陣痛が始まってから11～14時間かかるんだ…。順調な場合でこんなにかかるんでしょ？こわぁ…。

基礎体温は付けてみるか。自分の身体を知る役に立つんだって。数秒で体温が測れる体温計が欲しいな。

妊娠した17歳の子のどうしたらいいかという質問で、中絶する前提で話を進めていたのが気に入らない。ふざけているとしか思えない回答だった。
「こういった失敗は経験しないのがいいですね。でも、こうなった以上は二度と繰り返さないという強い意志と、前向きの考えできっと克服できるはずです。一時的につらいかもしれないけど、がんばれ」？
勇気を振り絞ってした質問で、失敗者の烙印を押されて突き放された子どもの気持ちを想像できない人が、誰に何を教えられるの？

山本直英の「自立のピラミッド」は良かった。