御金座破り 新装版 鎌倉河岸捕物控 三の巻 ハルキ文庫時代小説文庫

佐伯泰英【著】

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2008/08/11
• JAN: 9784758433600

商品レビュー

2021/01/17

幼馴染が自分の職場に転職してきて、自分の仕事にそれなりに自信があるのでいろいろ教えてやろうと思っていたのに、将来社長になる事が前提だと聞かさせたとしたらそりゃあショックでしょうね。
どうやら乗り越えられたようなので、次作以降は新たな関係性の物語が楽しめそうです。
全編にわたって進行する金座の事件と亮吉・政次問題に、各章で完結する小さな事件を緩やかに関連付け、最後に全体をきれいにまとめているところは、伊坂幸太郎氏と同種の技術でしょうか。

2020/02/23

鎌倉河岸第三弾。

政次が松坂屋から金座裏へやって来ました。
直新影流道場への通いも許される政次の、他の手先とは違う扱いに、兄ぃたちはなんとなく、十代目候補として政次がやってきたことを察します。
知らぬは政次の幼馴染みの亮吉ばかり。亮吉は友だちが同僚となったことを純粋に喜んでいるだけなのです。気のいいやつなんです。

政次の置かれた場所を受け入れられた亮吉も、少しは大人になってるといいなぁ。

2014/12/18

内容（「BOOK」データベースより）

戸田川の渡しで金座の手代・助蔵の斬殺死体が発見された。改鋳される新小判の意匠に携わっていた助蔵に、一体何が起こったのか。もし新小判の意匠が奪われれば、幕府の貨幣制度に危機が―。金座長官の後藤庄三郎から、命をうけ、探索に乗り出した金座裏の宗五郎たちだったが、事件の背後には恐るべき奸計が渦巻いていた…。新米の手先として奔走する政次、その政次に複雑な思いを抱く亮吉。鎌倉河岸の面々は心を一つにできるのか。傑作時代小説、新装版第三弾。

12月15日～17日