

商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/08/09 |
JAN | 9784061598850 |
- 書籍
- 文庫
ペリリュー・沖縄戦記
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ペリリュー・沖縄戦記
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商品レビュー
4.6
24件のお客様レビュー
戦争の足音が聞こえる時代になったので、戦争がどんなものか知るために読みました。 本書はアメリカの海兵隊員としてペリリュー・沖縄戦で戦った著者の実体験を綴ったノンフィクションで、戦地のリアルが書かれています。著者が配置された場所が激戦だったこともありますが、徹頭徹尾地獄でした。人と...
戦争の足音が聞こえる時代になったので、戦争がどんなものか知るために読みました。 本書はアメリカの海兵隊員としてペリリュー・沖縄戦で戦った著者の実体験を綴ったノンフィクションで、戦地のリアルが書かれています。著者が配置された場所が激戦だったこともありますが、徹頭徹尾地獄でした。人としての倫理道徳を捨てきれずに殺し合い、だんだん歪んでゆくのが見て取れて胸が痛かったです。著者は本書にて戦場を「人肉粉砕機」と何度も呼んでいますが、確かにその通りだと思います。 個人的に良かったところは、アメリカ人がちゃんと人だったところです。あまり戦争物を観てこなかったというのもありますが、観てきた日米の戦闘を描いた物語において、米兵は爆弾を落とす鬼畜か、死ぬ前の命乞いをしている可哀想な人でした。同じ人であることを示すようなシーン含めて、どの場面を切り取っても生身の人間として描かれていなかったように思っていました。アメリカ人側の視点なので当たり前ですが、同じ人同士が殺し合ったのだと自分の中でちゃんと理解できた作品でした。 ただ、とても良い作品ではありますが日本兵が無惨に殺されていくのに著者がだんだん気に留めていかなくなるのが読んでいて辛かったです。戦争で辛い思いをした方は読まない方が良いかと思います。
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最前線からの証言から、戦争の痛みを感じる。 2度と起きてはいけないことをこれからの人々は、語り継がなければならない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
直前に読んだ船坂弘氏の戦記(アンガウルとペリリュー)と本書とをどうしても対比せずには読めなかった。感じたのは、 ①両兵が手にすることのできた食糧・武器など物資の量の圧倒差 ②「敵を効果的に殺傷する」ことに加え「みずから無暗に死なない」ことを重視した海兵隊の訓練の徹底ぶり ③仲間の海兵隊員が死傷することへの悲嘆と怒りの強さ であった ①は、離島の戦いで制海・制空権がいかに不可欠かを教えてくれる。 ②は、スレッジ氏自身も述べているように、別に人道的見地からではなく、戦う駒の保全を最優先した方針の表れで、米軍が世界でもっとも合理的な組織といわれる一端ではないだろうか ③を日本兵の中にそれほど強く感じなかったのは、『葉隠れ』の影響などもあり、元より生きて還ることを期していない、少なくとも前提視していないためかと考えた。 保阪氏の解説はどうしたことか、まったく刺さらなかった。 「他者の苦しみに共感する力は、その力を持つ者の重荷になる」というスレッジ氏の言葉が印象に残る。
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