商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2008/07/10 |
JAN | 9784582766455 |
- 書籍
- 新書
芸術作品の根源
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芸術作品の根源
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
芸術作品の根源 (平凡社ライブラリー (645)) (和書)2012年04月28日 18:14 マルティン・ハイデッガー, 関口 浩 平凡社 2008年7月 実存主義の理解を深めたい。 いろいろ実存主義者といわれる人の本を読み込んでいこうと思っています。 そこの姿勢がとて...
芸術作品の根源 (平凡社ライブラリー (645)) (和書)2012年04月28日 18:14 マルティン・ハイデッガー, 関口 浩 平凡社 2008年7月 実存主義の理解を深めたい。 いろいろ実存主義者といわれる人の本を読み込んでいこうと思っています。 そこの姿勢がとても面白いのだろうと思う。 解説の蘊蓄は蛇足のように感じることが多い。
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ハイデッガーの芸術論ということで、あまり期待していなかったが、意外と深く、面白かった。 この本の中でハイデッガーは芸術の本質を<真理を作品の-内へと-据えること>と規定した。これはむしろ古くさくて、オーソドックスな考え方だ。この場合「真理」という概念は、ヘーゲル的な、いや、古代ギ...
ハイデッガーの芸術論ということで、あまり期待していなかったが、意外と深く、面白かった。 この本の中でハイデッガーは芸術の本質を<真理を作品の-内へと-据えること>と規定した。これはむしろ古くさくて、オーソドックスな考え方だ。この場合「真理」という概念は、ヘーゲル的な、いや、古代ギリシャ哲学以来の伝統的な意味で使われている。 この本で取り上げられている「芸術作品」はゴッホの「一組の靴」という、農夫靴をえがいた静物画である。ゴッホにしては古典的な写実画で、あの「病い爆発」という感じの作品ではない。つまりハイデッガーは古典的な絵画をモデルとして用いている。 「真理」という語をあまり厳格な哲学用語としてとらえず、漠然としたイメージと見るならば、「真理を作品の内へと据える」あるいは「(作品において)真理が生起する」という表現は、だいたいわかるし、共感もできる。 ただ、例の「道具」概念を持ってくる辺りはやはり腑に落ちないのだが、存在論的コンテクストで古典的な芸術論が語られた、という点で、この本はなかなか面白いし、一読で汲みきれなかった部分はもう一度読み返してみたいという気持ちもある。 私としては、広義の「芸術」というものはもっと多面的で、このハイデッガーの理論だけでは説明しきれないような気がする。しかし「芸術とは何か」という問いに、私はいまだ答えきれない。「芸術」という概念じたいが各文化、各コンテクストにおいて異なったものでありうる、という事実が、私を沈黙させるのだが。 とりあえず、芸術をめぐる思考を深めるという意味で、良い読書体験だった。
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「オシャレ」のの対象である芸術作品が、いかに人々の生活に関わるものであるか、まさに生成の根源に近づくようにして語られて、読後、作品を見る目と日常の風景が一変します。 英米系の哲学流行りですが、ハイデガー一流の現象学的解釈であらゆるものが語られていき、なおかつ納得させられるという、...
「オシャレ」のの対象である芸術作品が、いかに人々の生活に関わるものであるか、まさに生成の根源に近づくようにして語られて、読後、作品を見る目と日常の風景が一変します。 英米系の哲学流行りですが、ハイデガー一流の現象学的解釈であらゆるものが語られていき、なおかつ納得させられるという、スリリングなパフォーマンスを楽しむと、難しい哲学がサスペンスのように読めて良いか、と。 世の中について考えちゃう時、読みます
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