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闘え、日本人 外交とは「見えない戦争」である
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル |
発売年月日 | 2005/10/30 |
JAN | 9784797671391 |
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闘え、日本人
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――――――――――――――――――――――――――――――○ 小泉首相は世界に率先して、「アメリカを支持する」と言ったが、その理由は「日本に火急のことがあれば、助けてくれるのはアメリカしかないではないか」ということだった。そう言われるとたいていの人は黙ってしまうが、それはおかし...
――――――――――――――――――――――――――――――○ 小泉首相は世界に率先して、「アメリカを支持する」と言ったが、その理由は「日本に火急のことがあれば、助けてくれるのはアメリカしかないではないか」ということだった。そう言われるとたいていの人は黙ってしまうが、それはおかしい。「自民党は長らく責任政党でいたのだから、アメリカしか頼る国がいないという状況を招いたことをどう考えるのか。アメリカしか味方がいないのは日本外交の大失敗ではないか」とただちに批判すべきであった。しかし、そういう批判をした野党の代議士はいないし、マスコミもいない。外交評論家もいない。20 ――――――――――――――――――――――――――――――○ ウィルソンはアメリカが第一次大戦に参戦するとき、自由、民主、民族自決、自由貿易、秘密外交廃止などの大義名分を掲げたからヨーロッパ人はびっくりした。民主主義という正義を守るために戦争をするというのがウィルソンの主張だったが、大義名分や正義のために戦争をするのは中世までの話で、近代国家はそんなもののために戦争をしてはいけないというのがヨーロッパの常識だったからである。(…)ウィルソンは「正義の戦争」をすると言った。ヨーロッパ人は唖然として、「これでは歴史が二〇〇年逆戻りしてしまう」と思ったのである。71 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 十七世紀のドイツで行なわれた宗教戦争(三十年戦争)では、住民の九割が死んだ地区もあった。その被害はペストの比ではない。プロテスタントもカトリックも自分のほうが正義であるとして、相手を殺戮し尽くすまでは止めないと考えたからこのような惨劇が起きた。またそれから一世紀後に行われたナポレオンの戦争でも、フランスは「革命」とか「愛国心」という大義を用いて戦争をしたから、その被害は甚大なものになった。72 ――――――――――――――――――――――――――――――○ ナポレオン戦争を契機として、ヨーロッパでは「近代戦争論」が生まれる。(…)正義を持ち出してしまうと「どんな犠牲を払ってでも相手を屈服させなければ気がすまない」という話になる。つまり、そこには経済的合理性がない。自国の国益を度外視してまでやるような戦争はすべきではないというのが、クラウセヴィッツの主張で、それは全ヨーロッパ人の共通した認識になった。72 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 「日本という国家があるために、日本人という民族がいるために、なかなか自分の時代が回ってこない」と考える人たちが世界にはたくさんいる。かつての日本はアメリカやイギリスに対して、「英米という邪魔な国さえいなければ」と思っていたが、それと同じように今の日本人は思われている。(…)戦後の日本は「愛される日本」になることを目指してきた。それはまだ日本が貧乏国であった時代は通用したかもしれない。しかし、これからは自分が世界から嫌われ、憎まれる存在になったことを自覚したうえで、外交を考えていく必要がある。109 ――――――――――――――――――――――――――――――○
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2011/06/27:読了 P222:あとがき アメリカが10年前、アメリカの国益を3つに分け、 1)アメリカが単独で戦っても守る国益 2)同盟国とともに戦って守る国益 3)関係国と協調して戦争以外の方法で守る国益 と発表したことは、日本とにっておおきな参考になると 思わ...
2011/06/27:読了 P222:あとがき アメリカが10年前、アメリカの国益を3つに分け、 1)アメリカが単独で戦っても守る国益 2)同盟国とともに戦って守る国益 3)関係国と協調して戦争以外の方法で守る国益 と発表したことは、日本とにっておおきな参考になると 思われる
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