商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本キリスト教書販売 |
発売年月日 | 2008/02/01 |
JAN | 9784400319955 |
- 書籍
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文化の起源 人類と十字架
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文化の起源 人類と十字架
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
欲望とは誰かの欲望の模倣である。とか、個人の経歴とか。について。 中身はとても興味深いんだけど、いかんせんインタビュー形式で読みにくい。ジラールが書いた本の方を読みたい
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序論のスケープゴートと模倣に関する記述に惹かれて図書館で借りることを決意した。 対談形式で、比較的短い質問とルネ・ジラールの長い返答を中心に書かれている。 ルネ・ジラールという人はキリスト教が今なお最も豊穣な人間科学であると思っているようだ。 無実の犠牲者をスケープゴートとして...
序論のスケープゴートと模倣に関する記述に惹かれて図書館で借りることを決意した。 対談形式で、比較的短い質問とルネ・ジラールの長い返答を中心に書かれている。 ルネ・ジラールという人はキリスト教が今なお最も豊穣な人間科学であると思っているようだ。 無実の犠牲者をスケープゴートとして全員一致で指名し排除し、石打刑のように距離を保ったうえで全員が刑の執行に参加しながら誰ひとりその責任を負うことがないというやり方で暴力を加え殺害する事で共同体に秩序がもたらされる、それが文化・制度の誕生と発展の基盤にあるメカニズムであり、そうした人殺しの集団が自分たちの私刑を語るとき、彼らは常にそれを正当な行為に捏造する、という事にキリスト教は自覚的だからのようだ。 そんな事が書いてあって、なんだか自分の身に起きた事が書かれているように感じた。 「無意識の模倣」(=ミメーシス)に関する記述が暴力との関係において語られている所が多くて、暴力と関係ない模倣についても多く記述があったら良かった。 自らを語る言葉を持たない「最も差別された者」(=サバルタン)が、読むに値すると判断された言葉を発する知的エリートの言葉の模倣をするとか、そういう話がどこかにあったらいいんだけど。 ルネ・ジラールと他の思想家が考えた事との関係を知るには、浅田彰の「構造と力」が適しているように思う。
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