商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2008/07/30 |
JAN | 9784022615756 |
- 書籍
- 文庫
カラシニコフ(2)
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カラシニコフ(2)
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
ルポが好きで教授に勧められたタイトルを適当に選んだが、現在の研究テーマに被る部分があっていいタイミングで読めたと感じる。ただ読み方がそのテーマに偏ってしまったのはよくなかったな。 必要に応じて使うだけの道具のひとつである銃。しかしカラシニコフは単なる銃の枠組みを超えてそれ自体が紛...
ルポが好きで教授に勧められたタイトルを適当に選んだが、現在の研究テーマに被る部分があっていいタイミングで読めたと感じる。ただ読み方がそのテーマに偏ってしまったのはよくなかったな。 必要に応じて使うだけの道具のひとつである銃。しかしカラシニコフは単なる銃の枠組みを超えてそれ自体が紛争や密売、貧困の象徴となってしまっている。またカラシニコフの移動経路を追って遡ると各国の外交関係や権力争いの構図もよりわかりやすい形で浮き上がってくる。 サルトルの言葉「金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ」を体言しているのがコロンビアとアメリカだろうな。当てはまる国は他にもあるだろうが事例を詳しく知らない。 治安と銃と貧困の関連性においても、住民の言い分は正しい。先進国が適当な介入をするせいでその後の混乱はより根深いものになるし、新たな課題を生み出しかねない。略奪に怯える生活で安心して働けず貧困から抜け出せない。貧しいせいで教育を受けられず貧困の再生産が起き、国の経済状態はよくならない。それどころかテロや強奪などの犯罪対応で後処理に金が使われてしまうばかりだ。 日本は犯罪が起きたら当たり前に警察が来て、病気をすれば救急車がすぐに駆け付け、医療を受けられるのが当然の権利だと勘違いしてるけど著者の言う通り世界的に見ればそんな夢のような国は少数だ。 アメリカはその豊かささえ手放しつつあるけど、日本は民主化と資本主義に追従してそれらを放棄しないでもらいたい。でも、こんだけ原発問題が無視され続けメディアが腐敗してる国でそんなの望み薄か。
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昨年のパリ同時多発テロをはじめ、テロや紛争の現場で見ないことはないカラシニコフAK-47。いまから70年近くも前に開発された小さな大量破壊兵器は、いまだに多くの命を奪い続ける。 誰もが扱える銃の開発は、特定の武民に争いが限定されていた過去を葬り、有象無象な戦いの時代をもたらす。...
昨年のパリ同時多発テロをはじめ、テロや紛争の現場で見ないことはないカラシニコフAK-47。いまから70年近くも前に開発された小さな大量破壊兵器は、いまだに多くの命を奪い続ける。 誰もが扱える銃の開発は、特定の武民に争いが限定されていた過去を葬り、有象無象な戦いの時代をもたらす。革新的な発明だ。そうしたカラシニコフを取り巻く世界を詳細に描く。 しかし、これまでの秩序を破壊し、紛争を招き、武器を供与し、DDRを行うという、欧米諸国によるマッチポンプにげんなりする。どうしたら、より良い状態に向かっていけるのだろうか。
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全てを銃(カラシニコフ)に帰するのはちょっと難しいかなという感じだが、色々ときちんと取材されている印象を受けた。
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