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あゝ東京行進曲 河出文庫
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あゝ東京行進曲 河出文庫

結城亮一(著者)

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あゝ東京行進曲 河出文庫

528

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 1985/01/01
JAN 9784309470726

あゝ東京行進曲

¥528

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2017/06/22

 図書館で、ふと懐かしの”滝田ゆう”画伯の表紙が目に入る。初版が昭和51年とあるので、今から約40年前の作品になります。  この小説の主人公は『佐藤千夜子』。昭和初期の流行歌”東京行進曲”の歌手で日本に於ける『女性流行歌手第一号』です。  千夜子(本名:千代)は山形県天童市の出...

 図書館で、ふと懐かしの”滝田ゆう”画伯の表紙が目に入る。初版が昭和51年とあるので、今から約40年前の作品になります。  この小説の主人公は『佐藤千夜子』。昭和初期の流行歌”東京行進曲”の歌手で日本に於ける『女性流行歌手第一号』です。  千夜子(本名:千代)は山形県天童市の出身。著者の結城亮一先生は、南陽市在住の作家であられます。  物語の前半は、青春+立身出世物語といった雰囲気。中山晋平、西条八十、野口雨情…数多の著名人達と関わっていく華々しいスタア時代…当時の空気感まで伝わってきそうです。しかし後半は雰囲気が一変。特に引退後―最晩年にかけて徐々に零落していく過程は、生々しく、時折辛くなる描写もありました。ですが、あとがきに記された『さしたる紆余曲折のない満足した人生は羨ましくはあるが、人間的魅力には欠ける。花は周落があるから美しい(中略)そこに人の世の典型を見る。』という作者の言葉に主人公への愛情が感じられ、また生き方についても深く考えさせられました。(T)

Posted by ブクログ

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