商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 1985/01/01 |
JAN | 9784309470726 |
- 書籍
- 文庫
あゝ東京行進曲
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あゝ東京行進曲
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図書館で、ふと懐かしの”滝田ゆう”画伯の表紙が目に入る。初版が昭和51年とあるので、今から約40年前の作品になります。 この小説の主人公は『佐藤千夜子』。昭和初期の流行歌”東京行進曲”の歌手で日本に於ける『女性流行歌手第一号』です。 千夜子(本名:千代)は山形県天童市の出...
図書館で、ふと懐かしの”滝田ゆう”画伯の表紙が目に入る。初版が昭和51年とあるので、今から約40年前の作品になります。 この小説の主人公は『佐藤千夜子』。昭和初期の流行歌”東京行進曲”の歌手で日本に於ける『女性流行歌手第一号』です。 千夜子(本名:千代)は山形県天童市の出身。著者の結城亮一先生は、南陽市在住の作家であられます。 物語の前半は、青春+立身出世物語といった雰囲気。中山晋平、西条八十、野口雨情…数多の著名人達と関わっていく華々しいスタア時代…当時の空気感まで伝わってきそうです。しかし後半は雰囲気が一変。特に引退後―最晩年にかけて徐々に零落していく過程は、生々しく、時折辛くなる描写もありました。ですが、あとがきに記された『さしたる紆余曲折のない満足した人生は羨ましくはあるが、人間的魅力には欠ける。花は周落があるから美しい(中略)そこに人の世の典型を見る。』という作者の言葉に主人公への愛情が感じられ、また生き方についても深く考えさせられました。(T)
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