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ゴルの巨鳥戦士 創元推理文庫 反地球シリーズ653-1
426円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1975/12/12 |
JAN | 9784488653019 |
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ゴルの巨鳥戦士
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ゴルの巨鳥戦士
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
バロウズタイプの作品は数々あれど、いずれもバロウズの完全な亜流であったと思う。少なくとも、翻訳・紹介されたものはそうだと思う。 しかるに、本作はひと味違う。訳者によるあとがきによると、完全な覆面作家である作者は、哲学の学位を持ち、あまりこの手の作品を読んだ事はなかった、という。 ...
バロウズタイプの作品は数々あれど、いずれもバロウズの完全な亜流であったと思う。少なくとも、翻訳・紹介されたものはそうだと思う。 しかるに、本作はひと味違う。訳者によるあとがきによると、完全な覆面作家である作者は、哲学の学位を持ち、あまりこの手の作品を読んだ事はなかった、という。 そのおかげで大変面白いシリーズになったのだろうと推察される。 本作のユニークなところは、タルンと呼ばれる巨大な肉食鳥にまたがった戦士たちが活躍するということ。 空飛ぶ生物にまたがって飛翔するというスタイルの作品の多くは竜である。実は、巨鳥にまたがって飛ぶというものはとても少ない。 私が知る限り、小説ではトールキンの『指輪物語』くらいではなかろうか。まあそれほどに竜の人気が高いという事なのだろうけれども。 そしてもうひとつ、作者の該博な、古代ギリシア・ローマに関する知識がベースとなり、ゴルというこのシリーズの舞台が、非常に生活感も豊かな、魅力的な世界になっているという事だ。 といって、完全なギリシア・ローマのコピーではない。それらの要素を存分に生かしつつ、厳重に男性から隔離されている女性、それでいて自由度の高い婚姻形態、細分化した身分制度は上層階級と下層階級に二分され、この両者は社会的な知識の範囲が異なる(下層階級の人々は世界に関する知識が制限されている)。 四つの上層階級が都市国家を支配しているが、政治のシステムは古代ローマに少し似ているようだ。 この世界で生きる事となる地球生まれの主人公は、しかしジョン・カーターのような自主的な冒険心はなく、どちらかといえば、周囲に流されるタイプの男である点、バロウズタイプとは大きく異なる。 本巻の筋立ては、『火星のプリンセス』同様、未知なる力によって地球からさらわれ、異星へ連れ去られる事、愛する女性を得てからほんの数週間の後に、再び地球に戻されてしまうのだが、ジョン・カーターが火星(バルスーム)に帰還を果たした後、剣と英雄的な行動によって、二転三転どころか、七転八転の後に無事愛するデジャー・ソリスを取り返すというハッピーエンドに終わるのに比べて、主人庫タール・キャボットは、愛する女性の喪失によって、致命的なトラウマを負ってしまう。彼女タレーナは生存しているという示唆もあるのだが、いやあもうこれが、2巻以降10巻以上も延々とネガティヴな方へ、方へと流されてしまう。 それでも世界観が魅力的なこともあってか、本国では20巻を越える長大なシリーズとなっている。 日本では、あとがきに記載された「続巻リスト」を見るに、7巻までが予定された邦題とともに記されているので、本当は7巻までは訳出敢行される予定だったのではないかと疑う。が……6巻で訳出は途絶してしまった。 7巻が、タール・キャボットにかわって全く別の、米国人女性を主人公とする外伝的なものであった事もあるのかもしれないが、大変残念。6巻までになんのかんのいって壮大な冒険を繰り広げるタール・キャボットが、そのすぐ先の巻で義父であるマルレヌスと再会したり、その「後」が面白くなるのになあ……。 ともあれ、表紙・口絵・挿絵は、火星シリーズで不動の人気を確立した武部本一郎画伯によるもので、これもファンにとっては嬉しいところ。
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よくあるようなタイプのSFですね。 ちなみに元の国では30巻以上を誇る 大シリーズものですが、日本では6巻までしか 刊行されていません。 戦いあり、ロマンスありの豪華な作品です。 ひょんなことからゴルへいく羽目となったタール。 そこで待ち受けていたのはとてつもなく危険で とてつ...
よくあるようなタイプのSFですね。 ちなみに元の国では30巻以上を誇る 大シリーズものですが、日本では6巻までしか 刊行されていません。 戦いあり、ロマンスありの豪華な作品です。 ひょんなことからゴルへいく羽目となったタール。 そこで待ち受けていたのはとてつもなく危険で とてつもなく甘い試練。 実はタールよりも敵国の司令長官の娘のほうが 人物的には最強です。 何しろ過激なんですよね。 ですが女らしさもきちんと兼ね備えているという。 形式上いろいろな人が出てくるのかな。
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