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魔の罠(上) 美人秘書痴漢調教 フランス書院文庫
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魔の罠(上) 美人秘書痴漢調教 フランス書院文庫

雨宮慶(著者)

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魔の罠(上) 美人秘書痴漢調教 フランス書院文庫

533

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 1995/05/10
JAN 9784829606179

魔の罠(上)

¥533

商品レビュー

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2017/03/16

「罠」の意味はサブタイトルにあらず?

メインタイトル『魔の罠』はサブタイトルがごとく美人秘書が痴漢に遭って調教される意味かと思えるが、それをベースにしつつも実際はもっと込み入った話であり、予想外にスケールの大きな「罠」の存在が後に浮き彫りとなってくる謎解きの物語としても読み応えのあるものだった。上下巻のボリュームに相...

メインタイトル『魔の罠』はサブタイトルがごとく美人秘書が痴漢に遭って調教される意味かと思えるが、それをベースにしつつも実際はもっと込み入った話であり、予想外にスケールの大きな「罠」の存在が後に浮き彫りとなってくる謎解きの物語としても読み応えのあるものだった。上下巻のボリュームに相応しく、官能面も多彩にして濃厚と言える。 クラブのママ【万里絵】32歳 場末の落ちぶれた私立探偵で無頼漢な主人公(35歳)に関わっていくヒロインは多い。その中で最初から付き合いがあるのは万里絵。マゾなパトロンに傅かれて女王様然と振る舞うも、自身にもM性があって主人公で満たしている間柄である。今回の「罠」との直接な関わりはないが、ほぼ全編に渡って主に官能面で活躍する妖艶な役回りである。 社長秘書【美雪】26歳 メインヒロインとして一際美しく描かれる美雪は普段こそ慎み深いが内に抱える願望によって週末になると電車内で男に身体を預け、痴漢させては悶えている。それを主人公が目撃したことで話が始まるのだが、美雪への調査の依頼主が謎なところも後の伏線である。表向きの調査結果を早々に報告した後も興味を抱く主人公によって秘めていたM性を開花させられた美雪はその後も主人公の調教に戸惑いつつも従い、隷属していく。 大学3年生【有美】20歳 万里絵の店でアルバイトしている女子大生。後には「罠」の一環に巻き込まれるが、前編ではその伏線が軽く示されるのみで、現時点では情交要員の域を出ない扱いと言える。代わりに主人公の悪巧みで万里絵を交えた3Pに巻き込まれているのだが、ここでSとMの両刀使いな万里絵が男女共にOKの両刀使いでもあることが判明する。 名門女子高生【奈緒美】17歳 奈緒美の友人【留美子】17歳 後半たる下巻で中心的な存在となる2人だが、その発端は娘である奈緒美の素行を心配した父親が万里絵を通じて依頼してきた調査であり、その父親は万里絵のマゾパトロンだったりする。面白味のある繋がりが意外な形で新たな面白味のある展開に発展していくという物語のダイナミズムにワクワクする。この2人は小遣いほしさに「売り」をしていることが判明し、意外な元締めの存在を知る主人公である。 万里絵や有美といったクラブ方面と名門お嬢様女子高生の奈緒美や留美子という一見して接点のないヒロイン達は、クラブの客でもある企業の一派が密かに仕掛けている裏接待によって繋がり、その企業は美雪の勤め先でもあるという関連性である。余談ながら万里絵を除いて被害に遭った4人の名前に共通して「美」が入るのは偶然だろうか。 下巻への引きとなる「罠」の最初の被害者は美雪だが、それにも増して徐々にエスカレートしていく調教に羞恥と被虐の悦びを植えつけられていく美雪の姿がもう一つの本線とするならば、サブタイトルはあながち間違いでもないのかもしれない。

DSK

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