商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1993/10/25 |
JAN | 9784101325125 |
- 書籍
- 文庫
葉桜の日
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葉桜の日
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表題作と「果実の船を…
表題作と「果実の船を川に流して」の2篇。在日外国人・捨て子・オカマ…安穏とした一般社会から見れば「異端」である彼らの、誰に後ろ指さされる筋合いもない真面目で不器用な生き様。国籍性別年齢職業一切超越した普遍的な人生論が、2篇共通の主題としてブレ無く提示されている。しみじみと味わい深...
表題作と「果実の船を川に流して」の2篇。在日外国人・捨て子・オカマ…安穏とした一般社会から見れば「異端」である彼らの、誰に後ろ指さされる筋合いもない真面目で不器用な生き様。国籍性別年齢職業一切超越した普遍的な人生論が、2篇共通の主題としてブレ無く提示されている。しみじみと味わい深い。“「まっとう」な奴らが、結局は勝ちだ。けれど健次は、連中は不戦勝なのだと声に出して言いたい。”(「果実の~」) けだし名文。
文庫OFF
19歳のジョージ、44歳の滋賀さん、65歳のおじいの関係は、家族のような親戚のような不思議な距離感で魅力的。だけどそこには秘密が隠されていた。 桜が花から葉桜になるまでの数日間の物語。 明かされる秘密と死装束に拘るおじい。 真実でいきてなきゃ、どうすんのよ。 みんな、自分が誰...
19歳のジョージ、44歳の滋賀さん、65歳のおじいの関係は、家族のような親戚のような不思議な距離感で魅力的。だけどそこには秘密が隠されていた。 桜が花から葉桜になるまでの数日間の物語。 明かされる秘密と死装束に拘るおじい。 真実でいきてなきゃ、どうすんのよ。 みんな、自分が誰かなんて判っちゃいねえよ。 人は皆、自分を偽りながら生きているのだろうか。 鷺沢萌さんの命日4月11日を葉桜忌という事を知った。もちろんこの「葉桜の日」に由来する。 若くして亡くなった鷺沢萌さんの、22歳の抑制的に綴られた青春小説。
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アイデンティティが確立しにくい時代と言われてます。実際〝自分は誰なんだろう?〟と思ってる人も多いんじゃないかなぁ。わたしはよく思います。 思うたびに、前はこうだったけど今は違うなー、とその時々で変わってるんじゃないかという感覚があります。たぶんそれでいいんだろうな。たぶん。 僕...
アイデンティティが確立しにくい時代と言われてます。実際〝自分は誰なんだろう?〟と思ってる人も多いんじゃないかなぁ。わたしはよく思います。 思うたびに、前はこうだったけど今は違うなー、とその時々で変わってるんじゃないかという感覚があります。たぶんそれでいいんだろうな。たぶん。 僕は、ホントは誰なんだろうね? (葉桜の日) ふちの欠けたグラス (果実の舟を川に流して) あやふやな想いがあやふやのまま、 あやふやなさがはっきりとわかる。 なんだろう? 否定でも肯定でもない、 ただこのままでという、 わからなさ。 葉桜忌、4月11日に、 また思い返す、かも。
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