商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2008/06/05 |
| JAN | 9784094082746 |
- 書籍
- 文庫
日本沈没 第二部(上)
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日本沈没 第二部(上)
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商品レビュー
3.6
26件のお客様レビュー
国家が崩壊した後の日本人の姿を描く本作は、流浪の民となった人々が新たな生活を求めて世界各地に入植する様子が描かれています。著者は、国土を失った日本が直面する現実や、異国での共存の難しさを重厚なテーマとして扱っています。特に、入植先での現地住民との摩擦や、日本人のエゴが引き起こす問題に焦点を当て、文化的な衝突や経済的格差がもたらす影響を考察します。また、首相が国家復興に向けて奮闘する中で浮き彫りになる日本人の特性や課題も興味深いです。全体として、前作とは異なる落ち着いたトーンながらも、重いテーマを通じて読者に考えさせる力を持った作品です。下巻への期待感も高まります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本沈没から25年後の世界の話です。 今回は地球規模の話で、もはやタイトルの日本沈没からは逸脱し過ぎてしまっている感があります。 日本という国はなく、生き残った人たちはそれぞれの地へ移民していき、その中での日本人魂を発揮する話なのですが、国がない以上、マインドは住んでいる国の考えに侵食していきますし、日本人都合よく描かれてる感は否めませんでした。 ただ、実際に今も地震や津波の問題を抱えている国に住んでいる以上、物語で起こり得る事は、本当に起こりそうだなと思い、自分事のように読むことができました。
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第一部からのキャラクターが出てきているがたまに第一部と性格やらが違う感じがあった でも上下巻ともに面白かった
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1973年に発表され、社会現象ともなった小松左京(1931~2011年)氏の『日本沈没』の続編で、2006年に小松左京氏と谷甲州(1951年~)氏の共著(執筆は谷氏)として刊行された。「続」ではなく「第二部」とされているのは、小松氏にはもともと、難民となって世界中に散っていった日...
1973年に発表され、社会現象ともなった小松左京(1931~2011年)氏の『日本沈没』の続編で、2006年に小松左京氏と谷甲州(1951年~)氏の共著(執筆は谷氏)として刊行された。「続」ではなく「第二部」とされているのは、小松氏にはもともと、難民となって世界中に散っていった日本人の行く末を描く第二部の構想があったためで、小松氏と氏を慕う若手SF作家(谷氏や森下一仁氏)を中心に執筆プロジェクトが立ち上げられ、老齢であった小松氏の代わりに谷氏が執筆を担当したものである。 舞台は、日本が沈没した25年後の世界で、日本人は、ニューギニアやカザフスタンなど世界各地に散らばり、難民として様々なコミュニティを形成して生活し、また、日本の政府機能はオーストラリア北部のダーウィンに間借りする形で存続し、第一部で科学者として登場した中田が首相を務めていた。 テーマは、「日本人とは何か」、「国家とは何か」という壮大なもので、具体的には、故国・日本を知らない若い世代が増える中で、日本人としてのアイデンティティが失われつつあることへの危機感が描かれる一方、中田首相は、旧日本海に巨大な人工島を建設して、世界に散った日本人を再び集める計画を進めるが、その過程で、日本政府が開発したスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が地球の寒冷化を予測し、世界規模での難民化が新たな課題となるのである。 尚、全体の構成は以下の通りである。 <上巻>序章:竜を悼む、第1章:慰霊祭、第2章:彷徨える日本人、第3章:日本海、第4章:難民たち <下巻>第5章:地球シミュレータ、第6章:凍る山河、第7章:流氷の海、第8章:政変、終章:竜の飛翔 私は、第一部が社会現象になった頃、小学生だったが、家にもカッパノベルズ版の同書はあった。その第一部を最初に読んだのは、はるか以前のことであるが、第二部は気にはなりながら、今般漸く読む機会を得た。 読み終えてまず感じたのは、この本は今こそ読まれるべきだということだ。というのは、近年、トランプのアメリカをはじめとした少なからぬ国で自国ファースト主義が支持されるようになっており(日本も例外ではない)、本書の「民族(日本人に限らない)とは何か」、「国家(日本国に限らない)とは何か」というテーマは、今まさに問われるべきものだからである。 私は、本書の各場面をそれなりに楽しみながら読んだが(やや冗長と感じる部分も正直あったが。。。)、強烈に印象に残ったのは、下巻で、中田首相と鳥飼外相が、将来の日本人・日本のあるべき姿について、激論を交わす場面である。そのとき、中田首相は、日本人としてのアイデンティティを維持するためには、愛国主義(パトリオティズム)やナショナリズムが大事だと主張し、一方の鳥飼外相は、世界市民主義(コスモポリタニズム)こそ重要だと反論した。そして、物語の最後では、地球規模での危機が避けられないものと認識した中田首相は、自らの後を鳥飼外相に託すのである。 私は、パトリオティズムとコスモポリタニズムのどちらかが正解だとは思わないし、鳥飼外相がコスモポリタニズムで成功した唯一の民族と言ったユダヤ人の国家イスラエルが、現在ガザで未曽有の大虐殺を行っていることも事実だ。 大事なことは、自分にとって気持ちのいい主義・主張を鵜呑みにするのではなく、様々な異なる立場を受け入れつつ、自らの頭で考えることなのだ。そして、短絡的な自国ファースト主義が声高に唱えられる今こそ、それが最も求められると思うのである。 (2025年7月了)
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