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文化人類学の方法と歴史

2,420円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新幹社 |
発売年月日 | 2008/04/30 |
JAN | 9784884000097 |
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文化人類学の方法と歴史
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文化人類学、あるいは人類学という領域がいかにして構成されてきたか、方法と歴史に注目して書かれた本。タイトルまんまですが。 本書で特筆すべき点は外部史的な視点と内部史的な視点のバランスの良さに尽きるのではなかろうかと思う。人類学の成立背景には大航海時代にまで遡る「植民地支配のた...
文化人類学、あるいは人類学という領域がいかにして構成されてきたか、方法と歴史に注目して書かれた本。タイトルまんまですが。 本書で特筆すべき点は外部史的な視点と内部史的な視点のバランスの良さに尽きるのではなかろうかと思う。人類学の成立背景には大航海時代にまで遡る「植民地支配のための/労働力として使えるかどうかを見極めるための未開人の理解」というイシューが厳然として存在していて、それを抜きに語ることは出来ない。人類学が学問領域として成立、発展していく過程での政治性―「未開人」をめぐる人種主義、戦争協力を行った学者の存在など―に配慮しつつまとめられているので、それぞれの時代で支配的であった考え方などがつかみ易いという印象を持った。 残念な点としては索引がついていない点。これはちょっといただけない。また、欲を言えば、年表あるいは個々の著作や学者の活躍した年代をもっと明示するなどしてくれても良かったのではなかろうかと思ったりもする。 いずれにせよ内容的には非常に満足の行く一冊。 初期にはヴントの民族心理学の影響が見え隠れし、20世紀前半にはシカゴ学派の社会学からの影響もあり、さらにまたフィールドワークという技法が逆に心理学や社会学へと援用されていくという流れが垣間見える。方法論の視点から学問史を概観したとき、いまはどういった状況だと言えるのだろうか、あるいは今後どうなるのだろうか。実に興味深いなぁ、と思う。 基本的には文化人類学の図書ですが、フィールドワークやエスノグラフィに興味のある方は一読してみて損はないのではなかろうかと。個別の領域での人類学的技法の導入についてはそれぞれの専門書にあたる必要があるとしても、こうした背景を学んでおいて損はないのではないでしょうか。
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【内容】 文化人類学の学説史ですが、それなりにシンプルにまとまっています。 全体像を知る入門書としては最適と思います。 【感想】 文化人類学のパラダイムの変遷は、そのまま近代西洋の価値観の変遷と考えられます。 人種差別、男女差別思想を生み出したり、またそれを否定し...
【内容】 文化人類学の学説史ですが、それなりにシンプルにまとまっています。 全体像を知る入門書としては最適と思います。 【感想】 文化人類学のパラダイムの変遷は、そのまま近代西洋の価値観の変遷と考えられます。 人種差別、男女差別思想を生み出したり、またそれを否定したりするうえでの理論的根拠が文化人類学に求められていました。 文化人類学にハマると物事を相対化して考える態度が身につくというか、断定への反発が条件反射で起こるようになります。 そしてわりとニート的な思考になります。経験則的に。 あと、現代思想のはじまりであるレヴィ=ストロースの構造主義は、元々文化人類学の方法論です。 思想における構造主義は現象学や実存主義に対する反発で起こったのかもしれませんが、人類学的な構造主義は、機能主義に反発して起こりました。これは重要なことです。
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