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天才の父 レオポルト・モーツァルトの青春
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/05/23 |
JAN | 9784103903048 |
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天才の父 レオポルト・モーツァルトの青春
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天才の父 レオポルト・モーツァルトの青春
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商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
モーツァルトの本は何十冊も読んでいるが、その父レオポルトの本は初めてである。 もっともレオポルトの本というのは、1986年に出版された(翻訳版は1991年、モーツァルト叢書20)、エーリヒ・ヴァレンティンの「レーオポルト・モーツァルト」くらいしかなく、当然本書の元ネタもこの本で...
モーツァルトの本は何十冊も読んでいるが、その父レオポルトの本は初めてである。 もっともレオポルトの本というのは、1986年に出版された(翻訳版は1991年、モーツァルト叢書20)、エーリヒ・ヴァレンティンの「レーオポルト・モーツァルト」くらいしかなく、当然本書の元ネタもこの本であろう。元ネタの本はあまり読む気にはならないので、うまい書き手によるこのような読みやすい本はありがたい存在である。 本書はレオポルトが生まれた1719年から、ヴォルフガング・モーツァルトが生まれる1756年までを描いた小説風物語である。事実をもとにしていても、小説仕立てにするとなると大部分は想像の産物になるはずである。その想像(創造)部分が面白さの肝になるが、レオポルトの行動、心理、会話など、さもありなんと思わされる描写がなされており面白く読めた。 あとがきによると本著は「モーツァルト家の物語」全5作の1作目のつもりで書いたものであった。この後に4作書くしっかりとした構想を持っていたが、2024年の時点で続編は1冊も出ていないので、その話はポシャってしまったのであろう。著者の石井氏は今年94歳なので、続編は書かれることはないであろう。この構想が実現していれば、小説風の面白い読み物になっていたと想像できるだけに残念である。 今となっては絵に描いた餅になってしまったが、あとがきが書かれた2008年1月の時点で著者はどのような構想を持っていたか、紹介しておく。 ”「モーツァルト家の物語」はまだ続く。現在の私の構想ではこの「レオポルト」篇は全体の序章に当たり、神童ヴォルフガングの栄光の時期が第二部、続いて自我の覚醒から父親への反逆と独立までが第三部、第二のヴォルフガングを育てようという親、結婚できない姉のナナール、糸の切れた凧であり女と見ればだれにでも手を出して問題を起こすヴォルフガングにヒステリーを起こす妻、といったどろどろの家族の生態が第四部となる。 父からの独立により息子が父の拘束を受けなくなったことの唯一のプラスの収穫は、音楽の深化であるが、それは諸刃の剣であり、無職の楽士ヴォルフガングの収入源であるピアノの演奏会の客を失うことになった。急坂を転げ落ちるような現実の崩壊の中で、彼の音楽は前人未踏の高みに達するようになるが、同時に「モーツァルトの音楽は難しい」との評判が急速に広まって落ち目に拍車をかけるのである。その終焉の姿が第五部となる予定である。”
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2021年4月17日 レオポルト.モーツァルトの人生。 秀才だが、しがない平民。 立身出世を目指すも、うまくいきそうな時に限って挫折。いわれのない冤罪にも翻弄させられた。 ままならない人生を丁寧に辛抱強く生きてきた人とわかった。 貴族と庶民のあまりの違いも現代では推し量れないほど...
2021年4月17日 レオポルト.モーツァルトの人生。 秀才だが、しがない平民。 立身出世を目指すも、うまくいきそうな時に限って挫折。いわれのない冤罪にも翻弄させられた。 ままならない人生を丁寧に辛抱強く生きてきた人とわかった。 貴族と庶民のあまりの違いも現代では推し量れないほどだ。 楽士の身分が底辺で、音楽は貴族の食事中のバックミュージックにすぎず、終わったら飲み潰れたり、喧嘩にあけくれたりのごろつきだったとは。 この本はウォルフガング モーツァルトの人生の序章ということなので、本章も読んでいこうと思う。
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世界的に有名なヴォルフガング・モーツァルト。この本の主人公はその父親です。なぜ天才は生まれたのか…。それは父親の半生が影響し、子どもには楽師として成功してほしいという思いがありました。自身も天才と呼ばれ、不器用ながら成功しようともがいたレオポルトの青春時代の物語です。
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