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話せばわかるか 糸井重里対談集 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1984/11/25 |
JAN | 9784041538043 |
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話せばわかるか
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
【由来】 ・ほぼ日サイトにこの本からの引用があって興味を持った。 【期待したもの】 ・またハッとさせられる文章があるかと。 【ノート】 ・半々。慧眼だなあとか面白いやり取りだと思う部分もあれば、やっぱり何か好きになりきれんなと思う部分もある。それにしても本人が気づいてない本人...
【由来】 ・ほぼ日サイトにこの本からの引用があって興味を持った。 【期待したもの】 ・またハッとさせられる文章があるかと。 【ノート】 ・半々。慧眼だなあとか面白いやり取りだと思う部分もあれば、やっぱり何か好きになりきれんなと思う部分もある。それにしても本人が気づいてない本人像を本人が感激するほどに、作品で言い当てるってのはすごいことだ。透徹した観察眼というか何というか対象への対峙の仕方と言うか。 【目次】 ・栗本慎一郎 ・村松友視 ・ビートたけし ・井上陽水 ・タモリ ・坂田明 ・江川卓 ・矢野顕子 ・高橋留美子 ・谷岡ヤスジ ・野坂昭如 ・村上春樹 ・川崎徹 ・三浦雅士
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とても面白かった! すべての対談が面白かったけど、特に白眉だったのは村松友視。 自分は、プロレスは見ないけどプロレスという単語に関心があるので、概念として「プロレス」というものを解きほぐしてくれている、ありがたい書物。 他の対談も全部いい。村上春樹もよいし、タモさんやたけし、谷岡...
とても面白かった! すべての対談が面白かったけど、特に白眉だったのは村松友視。 自分は、プロレスは見ないけどプロレスという単語に関心があるので、概念として「プロレス」というものを解きほぐしてくれている、ありがたい書物。 他の対談も全部いい。村上春樹もよいし、タモさんやたけし、谷岡ヤスジに野坂昭如という、サブカルチャーのカタログ的なメンツ。 ペンギンごはんの前後なので適度な小難しさはあるけど、ほとんど40年前なのに糸井重里の対談者としての特性というか、文体が全然変わらないところもすごいと思った。
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糸井重里氏の対談集で、書かれたのは1981〜1982年頃だから、もう随分前の時代のものだ。この時、著者は30代前半。会話の内容や言葉自体、とても若い感じがあるし、話題としても、その時代を感じさせる話しばかりだった。 対談相手のラインナップもまたスゴくて、井上陽水、高橋留美子、村...
糸井重里氏の対談集で、書かれたのは1981〜1982年頃だから、もう随分前の時代のものだ。この時、著者は30代前半。会話の内容や言葉自体、とても若い感じがあるし、話題としても、その時代を感じさせる話しばかりだった。 対談相手のラインナップもまたスゴくて、井上陽水、高橋留美子、村上春樹、ビートたけし、江川卓、などなど、やっぱり時代の違いを感じさせる。 特に決まったテーマがない、雑談的な対談であるからこそであると思うけれど、その時代の空気を見事に切り取っている感じがある。現在と30年前とで何が変わって、何が変わっていないか、ということを見るのに、これほどうってつけのテキストは他にないだろうと思う。 ビートたけしは、すでにこの時「映画を撮りたい」という希望を語っていて、そういう、その時でしか聞けない言葉があちこちあるというのも、今になって読んでみると面白い。 既に絶版になっているので、古本でしか手に入らないのが残念なところ。こういう本は、その時の旬の人についてリアルタイムで読みたいという需要がほとんどだろうから、再版の見込みはおそらくないだろうけれど、この、今となっては非常にレアな対談相手たちに興味がある人には非常に価値がある本だろうと思う。 この本を自分が書くに至ったのは、たまたま大学の教師をやっていたからというだけで、その内容をすでに知っているやつはたくさんいるに違いない、と。コトバっていうのはそんなもんなんです。あとから説明するためについてくる。(栗本慎一郎)(p.14) ただ凄いことはたしかでね、ケネディが暗殺された日の東スポ1面の見出しが、「銀髪鬼、場外に悶絶!」って出てるワケ。オレはこれ見たとき、これこそ「ジャンル」っていうもんだなと思った。つまり一大事が違うのね。(村松友視)(p.42) 考えるのが面倒くさいから、その場でやっちゃおうと。アドリブって怠け者の産物みたいなもんだよ。(タモリ)(p.100) ボクが住んでたのは、ホント山の中でしょう。太陽が出るのが10時ごろで、3時ごろには山かげに沈んじゃうんですよね。子供のころから、太陽は10時に出て3時に沈むものと思ってる。それを親父は、太陽は6時ごろ出て6時ごろ沈むもんなんだ、というわけです。だから、そういう広い所に行ってみないかと誘われて・・。「お前、ここは空がすごい狭いからね、このままいったら、気持ちの大きい人間になれないよ」なんてね。で、その気になった。(江川卓)(p.125) 私にとって、漫画を描くということは一種の浄化作用みたいなもんですから。ですから、遊ぶ必要はまったくないんです。漫画を描くときは、ご飯の心配もせずに漫画を描く。漫画のためにマンガを描いているようなところがあるんです。(高橋留美子)(p.149) 私の場合、結局、本当に漫画をやりはじめたなァというのが、プロになってからでした。プロの原稿を作りながら、プロになろうとした・・というとおかしいんですが、そんな感じでしたね。あの、力をためてからデビューするとかいうでしょう。あれ、私、おかしいと思うんですよ。やっぱり、現場で力を磨いていかないと、うまくならないんじゃないかしら・・。(高橋留美子)(p.151) ボクは物書きですから、コトバていうのは相手に通じることが先決問題だと思ってるんです。で、コトバが通じるためには、新しくなくちゃダメです。新しくするためにはコトバとの緊張関係を喋る人間が持ってなくちゃならない。(野坂昭如)(p.189) ボクは、テレビは見ない、早寝、早起きする、ジョギングする、なるべく浮気はしない・・。(笑)こういうのはね、結局、形式でしかないと思ってる。だけど、形式こそ重要だと思ってるんだ。(村上春樹)(p.205) 図書館じゃないと読めない本ってあるよね。「ステンドグラスの作り方」とかさ。買う気にはなれないけど、図書館だと読んじゃう。「東京裁判」全記録とかね。まあ、ボクは、図書館と貸しレコード屋とゲームセンターと、この三角形の中で生きているようなものだね。(村上春樹)(p.215)
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