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人間、この非人間的なもの ちくま文庫
480円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1985/12/04 |
JAN | 9784480020222 |
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人間、この非人間的なもの
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
高校生の時に読めず(読んでもピンと来ず)、いまになってようやく読めた気がする。 2010年代末において、こういう文章が受けるような気はしないのだけど、でも今こそこういうのが必要なんだと思うけどな。 社会の中での医者の位置づけとかは、現代でも変わらず問題であり続けている話題だし。 ...
高校生の時に読めず(読んでもピンと来ず)、いまになってようやく読めた気がする。 2010年代末において、こういう文章が受けるような気はしないのだけど、でも今こそこういうのが必要なんだと思うけどな。 社会の中での医者の位置づけとかは、現代でも変わらず問題であり続けている話題だし。 パラリンピックを控えた現在において「スポーツと道具」についての問題提起は、超越されているのだっけ?
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「穢ないはきれい、きれいは穢い」劇中で ダンカン王を殺害したマクベスが、しきりに手を洗いながら呟くセリフとして、本書で繰り返し紹介されているものです。 観客はマクベスの姿に狂気を感じる訳ですが、それは「穢いは穢い、きれいはきれ い」であるべきだという客体としてのコンプライアンス...
「穢ないはきれい、きれいは穢い」劇中で ダンカン王を殺害したマクベスが、しきりに手を洗いながら呟くセリフとして、本書で繰り返し紹介されているものです。 観客はマクベスの姿に狂気を感じる訳ですが、それは「穢いは穢い、きれいはきれ い」であるべきだという客体としてのコンプライアンスを侵す内容だからであり、こ れを嫌い、ケシカランといって糾弾し、破 滅させたいからこそレッテルを貼りたがっている状態が生まれていると本書は指摘し ます。 痛ましい事件は起こらないに越したことはない。しかし、例えば子供を虐待した、放置した、そういった親に「失格」のレッテ ルを貼りつけることが本当の解決と言える のか。親という立場にたって初めて見える 観点を、貼り付けられたレッテルがタブー にしてしまわないか。そんな事を考えさせてくれた一冊。
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私が読んだのは,この文庫本ではなく,1972年発行の単行本の方です。 なだいなださんは,とてもユニークです。精神科医でありながら,こんな風なエッセイを書いています。それが例えば教育で忘れ去られている原点の話だったり,人生観を揺さぶられる話だったりするのです。 『人間 この非人...
私が読んだのは,この文庫本ではなく,1972年発行の単行本の方です。 なだいなださんは,とてもユニークです。精神科医でありながら,こんな風なエッセイを書いています。それが例えば教育で忘れ去られている原点の話だったり,人生観を揺さぶられる話だったりするのです。 『人間 この非人間的なもの』というタイトルそのものからして,「なんのこっちゃ」と思われると思います。 でも,少し読み進めればそれがよく分かります。 私たちは,理想の姿を勝手に決めて,それからどれくらいずれているかで判断したりしますが,本来なら,勝手に掲げた理想の姿からずれていることそのものも含めて,その「もの」が持っている個性であることに気付きべきなのではないでしょうか。
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