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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 1996/02/01 |
JAN | 9784037261108 |
- 書籍
- 児童書
クラバート
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クラバート
¥1,760
在庫あり
商品レビュー
4.2
121件のお客様レビュー
物乞いをして歩く少年クラバートは、鍛冶屋の納屋を借りて寝ていたある夜、奇妙な夢をみた。 十一羽のからすが、親方の声にしたがえと鳴く夢を。 声にしたがい、ある村の水車場にたどり着くと、そこには親方と職人十一人がいた...
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宮崎駿が千と千尋の神隠しの下書きにしたと言われる本書。スタジオジブリの公式Twitterが、フォロワーから最後のシーンで豚の中に父と母がいないことを見抜けた理由を尋ねられ、この書がヒントになることを仄めかしていた。その理由が知りたくて手に取った。 ドイツ児童文学の傑作でもある本書...
宮崎駿が千と千尋の神隠しの下書きにしたと言われる本書。スタジオジブリの公式Twitterが、フォロワーから最後のシーンで豚の中に父と母がいないことを見抜けた理由を尋ねられ、この書がヒントになることを仄めかしていた。その理由が知りたくて手に取った。 ドイツ児童文学の傑作でもある本書は、その名声のとおり大人が読んでも退屈しない。それどころか先が気になりページを捲る手が進む。ジャンルとしてはファンタジーだが、どこか現実味を帯びているバランスが絶妙。 ただ、こう言ってはなんだが、結論は「そんなものか」と感じてしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近読み進めているプライスラーの作品から特に有名なものに手を出した。 水車小屋の魔法使い!そこに弟子入りする少年!恋!愉快な魔法!重苦しい死の気配!自分が見たかったものがこれでもかと詰められている。楽しい作品だった。少々長かったが読み進めた価値はあった。 特に好きな部分は、後半になるにつれて少年クラバートが尊敬していた今は亡き先輩トンダの面影と振る舞いをつけていくところである。彼らの魔法は最後には消えてしまったが、それでもあの水車小屋の三年(九年)は決して無に帰ったわけではないのだ。他にも頼れる年長者であるトンダや短くも印象的なソロの娘、謎めいた大親分、演技と本心のギャップがすごいユーローや、無邪気なローボシュなど魅力的なキャラクター作りはさすがのプロイスラーである。 しかし最も印象的なのがサルタンの鷲の親方の描写だ。あのような形でユーローをクラバートに殺させようとするのは、それこそ自分が親友を殺してしまった事実を引きずっている証拠だろう。それゆえに自分とは違い、権力や圧力よりも友情を選んでユーローを撃たなかったクラバートに対して、彼はあの時すでに敗北していたのかもしれない。親方の人生や未来への人生構想は原典となったクラバート伝説の大人になった後のクラバートの物語を下敷きにしている部分もあり、親方はまさにクラバートのif的存在としてクラバートに立ちはだかり、自分のif的存在のクラバートによって、そしてクラバートの自分とは違う愛や友情という部分によって打ち負かされたのである。
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