商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1982/03/11 |
JAN | 9784101117126 |
- 書籍
- 文庫
背中の勲章
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背中の勲章
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商品レビュー
3.8
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太平洋戦争で米軍の捕虜になった日本人の動静が描かれていて興味深い。 国と国との戦争から外れた個人の葛藤と心の動きは、戦中-敗戦を経験した多くの日本人の心の動きそのままトレースできるだろう。 「生きて虜囚の辱めを受けず」――この言葉で非常に多くの人間が命を落としたと思われる。これは...
太平洋戦争で米軍の捕虜になった日本人の動静が描かれていて興味深い。 国と国との戦争から外れた個人の葛藤と心の動きは、戦中-敗戦を経験した多くの日本人の心の動きそのままトレースできるだろう。 「生きて虜囚の辱めを受けず」――この言葉で非常に多くの人間が命を落としたと思われる。これは当時のアメリカ人には不可思議な思想で、現代の日本人にも理解できないかもしれない。 捕虜生活の(語弊はあるが)快適さに比べ、内地の民間人のギリギリの生活と空襲&原爆投下などで殺戮された無辜の人々を思うと、心理的に大きな負い目はあるものの復興の役に立ったであろう元捕虜のほうが幸せだったのかもしれない。
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太平洋戦争で米国の捕虜となった様子がコンパクトにまとめられて記述されていて読みやすい。 捉えられた日本兵は捕虜となることを恥じるが、意外と人道的な扱いを受けていることが分かる。 生き残ったことに後悔する、国のため戦死することに何の疑いもない当時の考えに、人生とは、命とはという...
太平洋戦争で米国の捕虜となった様子がコンパクトにまとめられて記述されていて読みやすい。 捉えられた日本兵は捕虜となることを恥じるが、意外と人道的な扱いを受けていることが分かる。 生き残ったことに後悔する、国のため戦死することに何の疑いもない当時の考えに、人生とは、命とはという意味をかんごえさせられる。
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太平洋戦争を日本人捕虜の視点で綴った記録文学。敢えて捕虜第2号を扱うあたりが著者らしい。死を覚悟した監視行動、捕まってからの心理、他の捕虜たちとの結束や諍い、帰国してからの葛藤...。ありきたりだが、歴史は繰り返してはならないことを実感させてくれる一冊。
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