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ハロウィーン・パーティ ハヤカワ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1977/10/31 |
JAN | 9784150700263 |
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ハロウィーン・パーティ
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ハロウィーン・パーティ
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
※新訳版を読んで記載 ティーンエイジャーを集めたハロウィーン・パーティーと凄惨な殺人事件が対比になる作品。子供の無邪気さ、残酷さ愚かさを描き、また事件の真相がどこにあるのかを読者はポアロと一緒に辿る事になる。 ジョイスというと少女が「殺人事件を見た事がある」と発言し、その後に殺害されてしまう。ポアロが調査を重ねていく中、どうやらジョイスの本質は誰かの気を惹きたい為に嘘を付く事があり、誰かが経験した事をさも自分が体験したかの様に語る事がある。という事実がわかる。 嘘の本質が解れば今回の事件の概要が推測出来るが、僕自身は残念ながら最後まで気が付かなかった。物語の本筋を少し道をずらして読者を驚かす手法はクリスティの専売だが、今回は流石に気がつかなければならない(笑)(ミランダがジョイスに言ったことを、ミランダがパーティーに参加していない機会に然も自分が経験したかの様に語り、実際に作中でミランダの優先順位が高い理由がここにあった。) 現在発生した殺人事件を起点に過去の4つ事件に遡る。舞台の地にスペンスが引退して住んでいる事を思い出し彼を訪ねる。ポアロは仲間にスペンスと彼の妹を巻き込み(当然、オリヴァ夫人は参加している)、過去の疑わしい事件、未解決事件を紐解いていく。そして、全く関係ない様に思われていたいくつかの事件が関連性を持っている事がわかり、事件は二転三転する。 フィクションであるが、子供が殺害され、第二の殺人も子供(更に・・・)という事もあり、余り気持ちいい作品ではない。特に彼女達の母親と姉には同情してしまう。 作中、神秘的な庭園と芸術家(造園師)が登場し、事件とのコントラストが巧みだ。ミランダが芸術家のマイケルと打ち解ける背景があるのだが少し情報を盛り込み過ぎと思う。この辺りはシンプルでも良かったと感じる。犯人の意外性という手でも以外ではあるが納得できてしまう範囲内だ。クリスティは衝撃的な結末をつける作品が沢山あるが今回は物語の本質に導かれるまま、真相究明、結末に至っている。 今作はクリスティの晩年の作品という事で、ポアロシリーズではこの次が「象は忘れない」で最後が「カーテン」になるとの事だ。余り年代は気にしなかったが、意外に「象は忘れない」が実質シリーズ最後だという事は感慨深い(僕は結構早い時期にこの作品を読んだ)今作でも過去作品の回想が幾つか挟まっており、直近で読んだ作品の"その後"を知る事が出来て楽しい。(メドウバンク校が復活の兆しがある事が嬉しく思う) とにかく楽しむべき部分と邪悪な部分がバランスよく描かれている作品だ。少し情報量が多い事と、似通った名前が多い事(これはイギリス人でないから仕方がないだろうが)が読みづらさになってしまったが、それでも満足できるミステリーだ。
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ハロウィンパーティで起きた殺人事件。 巻き込まれたオリヴァが、エルキュールポアロに助けを求め、事件の犯人と動機が明かされていく。 冒頭のハロウィンを語る部分が生き生きしていて楽しかった。イギリスのハロウィンはこんななんだー。 林檎食い競争とか、ファイヤードラゴンっていうゲーム、どれも楽しそう。 今回の私の推理は、あたり! ただし、被害者の読みは外れました。
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「アガサ・クリスティ」の『ハロウィーン・パーティ』を読みました。 『複数の時計』に続き「アガサ・クリスティ」の名探偵「ポアロ」モノです。 -----story------------- 推理作家の「オリヴァ夫人」を迎えたハロウィーン・パーティで、少女「ジョイス」が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。 パーティの後、「ジョイス」はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された! 童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡る「ポアロ」の推理とは。 ----------------------- 1969年に発表された「アガサ・クリスティ」が79歳のときの作品。 79歳ですもんねぇ、歳をとっても衰えない創作活動意欲には、頭が下がります。 さてさて作品は、 ■少女「ジョイス」が殺人現場を目撃したと発言 ↓ ■証拠隠滅のため、過去に殺人を犯した者が「ジョイス」を殺害 ↓ ■その後、「ジョイス」の弟「レオポルド」が何者かに殺害 ↓ ■過去に町で発生した未解決の事件(遺産相続詐欺に関わる行方不明事件、不倫に関わる殺人事件)に波及 ↓ ■過去の事件と今回の事件がひとつの糸で繋がり、事件解決 という、オーソドックスかつ、すっきりする展開で、気持ち良く読めましたね。 登場人物が多かったので、名前が覚えられず、これ誰だっけ… と読み返すこともしばしばでしたが、、、 まっ、愉しく読めました。 作者同様に歳をとった「ポアロ」も、体力は衰えたものの頭脳のキレは相変わらずで、安心して読める作品でしたね。 ≪ちょっとネタバレ!≫ 相変わらず意外な人物が犯人でしたが、、、 犯人のうちのひとりは、「ルウェリン・スマイル」没後の遺産相続において、有利になった人物だったので順当だったかな。 共犯者については、全く想像がつかなかったですね。 美のため、芸術のため、自己満足のために、次々と邪魔になる存在を殺すなんて… 許せませんね。
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