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「ちびくろサンボ」絶版を考える
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 径書房 |
発売年月日 | 1990/08/10 |
JAN | 9784770500878 |
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「ちびくろサンボ」絶版を考える
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径書房 「 ちびくろサンボ 」 絶版 を考える 「サンボ」という言葉が差別語であるため 絶版した絵本をテーマとして、表現 出版の自由と差別問題を考えた34年前の本。今は、別の出版社で買えるようだが、復刊理由も知りたい 岸田秀、竹田青嗣 らの対談で示された視点をヒントにして...
径書房 「 ちびくろサンボ 」 絶版 を考える 「サンボ」という言葉が差別語であるため 絶版した絵本をテーマとして、表現 出版の自由と差別問題を考えた34年前の本。今は、別の出版社で買えるようだが、復刊理由も知りたい 岸田秀、竹田青嗣 らの対談で示された視点をヒントにして、黒人の人たちの意見 を中心に読んだ 岸田氏らの視点をまとめると *差別する側の差別的言動は 自分の劣等性を隠すために行われる *無意識の言動であっても、自身のマイナスのアイデンティティが 差別された側に差別感情を起こさせる *少数者が差別を一方的に決めるのでなく、少数者の声が 多数者に届いて、多数者が なるほど と言った時に初めて対話が成立する *多数者は、なぜこれが痛みなのか、どこが一番苦しいのか考えて、態度を少しづつ変えていく エリックウォルトン氏の言葉「黒人がどれだけ差別されてきたか考えてほしい」から考えると、黒人の人たちが 「ちびくろサンボ」に マイナスのアイデンティティ(被差別の歴史)を想起させたことになる。物語に白人や奴隷を想像させるモチーフはないので、虎(=白人?)が サンボから服を奪ったことが 想起させたのか? 「ちびくろサンボ」のステレオタイプ的な黒人イラストを問題視した論調もあるが、ハイタイド・ハリス氏の言葉「ちびくろサンボのような黒人のイメージを嫌うことは 自分自身を嫌うこと」から考えると、自己嫌悪が差別を作っており、自己嫌悪を脱脚せよ、と言っているように思う 径書房 「 ちびくろサンボ 」 絶版 を考える 「サンボ」という言葉が差別語であるため 絶版した絵本をテーマとして、表現 出版の自由と差別問題を考えた34年前の本。今は、別の出版社で買えるようだが、復刊理由も知りたい 岸田秀、竹田青嗣 らの対談で示された視点をヒントにして、黒人の人たちの意見 を中心に読んだ 岸田氏らの視点をまとめると *差別する側の差別的言動は 自分の劣等性を隠すために行われる *無意識の言動であっても、自身のマイナスのアイデンティティが 差別された側に差別感情を起こさせる *少数者が差別を一方的に決めるのでなく、少数者の声が 多数者に届いて、多数者が なるほど と言った時に初めて対話が成立する *多数者は、なぜこれが痛みなのか、どこが一番苦しいのか考えて、態度を少しづつ変えていく 「どの民族もステレオタイプを持っている〜自分たちの文化が高まって認められるようになれば、いいステレオタイプが出てくる」 黒人の人たちの意見とその感想 *エリックウォルトン氏の言葉「黒人がどれだけ差別されてきたか考えてほしい」から考えると、黒人の人たちが 「ちびくろサンボ」に被差別の歴史を想起していることになる。虎(=白人?)が サンボから服を奪うのが 被差別の歴史を想起させるのか? *ハイタイド・ハリス氏の言葉「黒人は白人を愛し、彼らに同化したがっている。だから ちびくろサンボのような黒人のイメージを嫌う。彼らは自分自身を嫌っているのに、そのことに気付いていないのです」は マイナスのアイデンティティを克服したという意味か?
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本書では賛否両論どちらの意見も載せることで どちらかに偏ることも押し付けることもなく 考えることの大切さを与えてくれる。 問題はクロではなくサンボの方で 両親のマンボとジャンボという名前も 黒人や見る人に不快な思いをさせていた。 知らなかったかとが恥ずか...
本書では賛否両論どちらの意見も載せることで どちらかに偏ることも押し付けることもなく 考えることの大切さを与えてくれる。 問題はクロではなくサンボの方で 両親のマンボとジャンボという名前も 黒人や見る人に不快な思いをさせていた。 知らなかったかとが恥ずかしい。 でも私はちびクロサンボが大好き。 正解はなく答えもひとつでない問題。 大切なのは絶版にすべきすべきでないではなく それについて各々が考えることである。
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もう25年前の本だが、今の日本にもあてはまる社会の愚かさがここにある。最後の岸田秀、竹田青嗣、瀧本昌久の座談会が大変なすぐれもの。 ・アメリカでは『サンボ』という作品を一つの社会現象としてとらえざるをえない ・天野祐吉:差別というのは無意識の文化の型。空気。 ・竹田:「サンボっ...
もう25年前の本だが、今の日本にもあてはまる社会の愚かさがここにある。最後の岸田秀、竹田青嗣、瀧本昌久の座談会が大変なすぐれもの。 ・アメリカでは『サンボ』という作品を一つの社会現象としてとらえざるをえない ・天野祐吉:差別というのは無意識の文化の型。空気。 ・竹田:「サンボって言っちゃダメ」と教えるのは、こっちが優位であることを隠している。 ・岸田:差別は自分の劣等感補償。 ・竹田:一般化に対して具体化を持ってくると言うのが差別を克服していく原則。 ・瀧本:「バカでもチョンでも」は1870年刊の『西洋道中膝栗毛」で出てくる。 ・竹田:差別は速攻的に治るような問題ではないことを、まず認めなければどうしようもない。 ・竹田:「ブラックイズビューティフル」は危険。部落民としての誇りも。民族の誇りも。
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