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沈黙を破る 元イスラエル軍将兵が語る“占領
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沈黙を破る 元イスラエル軍将兵が語る“占領"

土井敏邦【著】

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沈黙を破る 元イスラエル軍将兵が語る“占領

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2008/05/09
JAN 9784000238496

沈黙を破る

¥2,750

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2023/11/08

ガザの問題をきっかけに読んでみました。 テレビだと、「イスラエルが悪い!」しか述べられておられず。 イスラエル社会も苦しんでいると視点がないことに少し違和感を感じます。 それを表しているのが、この本です。 特にイスラエル兵士の心の闇を語っています。 占領軍の兵士として、倫理観や道...

ガザの問題をきっかけに読んでみました。 テレビだと、「イスラエルが悪い!」しか述べられておられず。 イスラエル社会も苦しんでいると視点がないことに少し違和感を感じます。 それを表しているのが、この本です。 特にイスラエル兵士の心の闇を語っています。 占領軍の兵士として、倫理観や道徳感が崩れていき、傲慢かつ残虐になっていく様子が生々しく書かれていて、かなりの印象的です。  証言の中でも、特に唖然としたのは「暇と残虐性に駆られて、銃の乱射をした。」です。 また、占領軍時代の生活と除隊した後の生活のギャップに苦しみ、快楽に溺れていくのはすごく共感を感じる部分でした。 さらに「思考をしなくなったら、モンスターになった」と言う発言はすごく恐ろしさを感じました。 もう一つこの本のよさはこの本に出てくる沈黙を破るのメンバーのご両親も出てくるところ。 メンバーの両親も必ずしも彼らの行動に賛成している訳ではないので、双方の視点を扱っているのは面白いと感じます。 本の最後には旧日本軍との対比が出てきますが、様々な問題に対して直視しないイスラエル社会は少し日本社会と被る部分を感じました。 正直なかなかテレビでは扱わない部分です。 私もこのような団体があることも本と映画で知りました。 イスラエル兵士の視点というのもぜひ、見て頂きたいです。 違った視点や日本社会との繋がりもあると思います。 この本と土井敏邦氏の映画、「沈黙を破る」と「愛国の告白」を参照してください。 #読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #土井敏邦 #沈黙を破る #愛国の告白沈黙を破るpart2

Posted by ブクログ

2015/04/28

読んで良かった。 本当に読んで良かった。 それだけに、三章の存在が残念でならない。 【この本のこと】 「沈黙を破る」とは、兵役で戦闘兵士として2000年ごろにガザやヨルダン川西岸地区(=“占領地”)に派兵された、元イスラエル軍将兵の青年たちのグループ。 ここに掲載されているメン...

読んで良かった。 本当に読んで良かった。 それだけに、三章の存在が残念でならない。 【この本のこと】 「沈黙を破る」とは、兵役で戦闘兵士として2000年ごろにガザやヨルダン川西岸地区(=“占領地”)に派兵された、元イスラエル軍将兵の青年たちのグループ。 ここに掲載されているメンバーは全員、私とほぼ同世代で1980~82年生まれ。 これ以上は、安易なまとめをしたくない。 【私個人のこと】 想像して怖れ、それを回避するために一生懸命取り組む。 想像して希望を持ち、それに到達するために一生懸命取り組む。 正しく目標を持つために、正しく怖れを持つために、知識と経験を積む。 私は、私と関わりがあり、手と声の届く範囲の人たちとまず、自由や権利を害してしまった時、逆に踏み入ってこられた時、常に話し合いができるように準備をしておかなければいけない。 言い争いではなくて、話し合いってどういうものか、準備をしておかなくては互いに恐怖に支配されてしまうから。 全力で気をつけよう。 日常的にできないことが、視野を拡大したときにできるはずがないから。 【愚痴じみてしまったつぶやき的なもの】 第三章。 著者は、「沈黙を破る」のメンバーのインタビューをして、どうして「沈黙を破ったのかどうかわからない」旧日本軍の将兵たちと、「沈黙を破る」と決めた現在のイスラエル軍の将校たちを比較検討するなんて安易なことをしてしまったのだろう? 現代の日本社会と、戦時中の日本社会をまとめて「日本社会の気質」なんて言葉でまとめて、まともな現実認識や正しい自省が生まれるはずないのに。 繰り返し「自分の行いに対して責任を取る準備がある」と言い、ホロコースト・コンプレックスを言い訳にせず、1973年の戦時下と現在の占領下のガザを安易に比べたりせず自分を見つめる「沈黙を破る」のメンバーに対する答えが、この三章というのでは残念すぎる。 私は、私自身の行い、私が今現在見つめなければいけないのに行動できない言い訳、それから未来に繋がる私自身について反省し、考えることはするけれど。 こんなに話を聞いても、いたずらに母数を拡大すると「ある個人がしてもいない加虐の意識」と「ある個人がされてもいない被虐の意識」が交じり合って、新たな憎しみが形成されていくことに、どうして気付かなかったのか? それとも気付いたけれど、なにか大人の事情的なアレでこのような形で出版せざるを得なかったのだろうか? もしそうならば、三章は完全に別のテーマとして、一章・二章とそれぞれを完成させた形で書いて欲しい…。

Posted by ブクログ

2014/08/03

 イスラエル社会の「沈黙の壁」を破り、「占領」の実態と、その中で加害行為に麻痺していく将兵のありようを訴える同名の元軍人グループの活動を紹介、4人の中心メンバーへの長いインタビューを収めた1冊。イスラエル社会で〈セキュリティ〉という用語が浮上する2000年代以降、占領地における暴...

 イスラエル社会の「沈黙の壁」を破り、「占領」の実態と、その中で加害行為に麻痺していく将兵のありようを訴える同名の元軍人グループの活動を紹介、4人の中心メンバーへの長いインタビューを収めた1冊。イスラエル社会で〈セキュリティ〉という用語が浮上する2000年代以降、占領地における暴力が昂進の一途をたどっていること、イスラエル社会の中で加害行為を例外化し、見ようとしない機制が作用していること、それゆえに占領地での兵役を経験した若い将兵の多くが、退役後、インドや東南アジアで酒やドラッグに溺れていく事例が見られること…。筆者の言うように、〈加害者でありながら、被害者を装う社会〉の問題は、まさにこの日本社会の問題でもある。    一つ残念なのは、野田正彰へのインタビューにもとづく?章「旧日本軍将兵とイスラエル軍将兵」での掘り下げがまったく不十分である点。「あとがき」には、本書の着想じたいに野田の著書『戦争と罪責』がきっかけになったと紹介されているが、それはそれとして、長きにわたってパレスチナ問題の報道に携わり、ナヌムの家のハルモニの生涯を追いかけたこともあるという筆者自身の言葉で、このグループの活動の意義、イスラエル社会での存在感、パレスチナ人の見方、証言者たちの証言内容への突き詰め等々を行っていくべきではなかったか。

Posted by ブクログ

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